内容説明
低成長の今、6人に1人の子供が貧困状態にある。生活不安に怯える中間層は、より貧しい人の利益を切り詰め、自らへの再配分を訴える。殺伐とした社会を変えるにはどうしたらいいのか。気鋭の財政学者、政治家、情報のプロの解決策を提唱。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
58
佐藤優氏:生命が、人間自身が商品化されている唯一の部門の生保業界。資本主義の経済合理性の中で、尊厳死と財源の話は、矛盾しない方向性(75頁)。社会の分断を克服するテーマは、背景に文化的な要素が大きくあるがゆえに、死生観、倫理要素が横たわっているという(78頁)。そういえば、放送大学にも死生学という講義がradikoで流れていた気がする(9月木曜日18時台現在)。井出英策氏:尊厳格差社会が問題化しているという。佐藤氏:シングルマザーで子ども2人、コンビニと風俗で足しても月9万円という。 2016/10/31
おさむ
44
井手氏の唱える将来の不安を解消するための財政論に共感して読んでみた。弱った者がより弱い者を非難する歪んだルサンチマンをなくすにはどうすれば良いのか?保守全盛の富山県の繁栄ぶりや里親制度に熱心な天理教、ソフトファシズムの今後の可能性など、トリビアも多く、興味深く読了。ただ、結局は前原誠司のマニフェスト本に読めてしまうのが残念。まあ、知の巨人、佐藤優さんや井手さんをブレーンに出来るならば、信頼のおける政治家なんでしょう。2017/02/04
けんとまん1007
29
今のこの国は、どうしてこうなってしまったのか?いろいろな切り口で書かれていて、なるほどと思う。明らかな意図があると思った。政治家の口からでる言葉ほど、実態と真逆なことはない。これは、最近、ますますひどくなってきている。さえ、これからどうすべきか?の視点。落ち着いて、足元を見て考えれば、自ずと答えの方向性はでてくる。2017/07/07
とよぽん
23
2016年9月に出た本だ。井手英策さんという経済学者の鋭い分析(現状把握)と、弱者に対する温かいまなざしに驚いた。民進党が現在のような信じられない事態に陥ったのは、なぜなのか?鼎談当時の前原さん、どうでしょう? まあ、佐藤優さんと懇意であることは喜ばしいとは思うが。2018/03/25
じんべえざめ
19
井手英策さんに注目しているので購読。日本の課題について真っ向勝負しているので読み応えあり。2020/08/08
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