内容説明
世界が全て嘘ならば、それでもいいだろう。真実はただ宇宙にただよっている。
多岐佳奈子さんは、校内模試では常にトップクラス、足も速くスタイルはモデル並。容貌はいわずもがなで、楚々としたところがまた魅力的。先日はミス北高にだって選ばれた、才色兼備のお嬢様。でも僕は知っていたのだ。彼女が実は玉の輿に乗るという大きな野望を持っている、究極の嘘つき娘であるという事実を。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
15
表紙+帯の「姓無くしても玉の輿!」と軽いラブコメを期待して読むと、期待のラブもコメもありはするんだけど、後ろからがっつりえぐられます。しあわせって何だっけ、ハピエンって何だっけ。玉の輿を目指しているような目指してないような、女三代記。それにしても猪子さん、そりゃねえべ。鋼ちゃんラストのカレーでちょっと救われる。2016/10/01
浮草
4
★★★☆☆軽いようで自立志向の高い話。2017/05/06
みっふ
4
現代ものでも、さすがの病みっぷり。アナザーストーリーが不幸の連鎖というか波乱万丈人生。鋼ちゃんも不幸環境だけど、家族に恵まれてプラマイゼロかな?2016/09/19
早帆ママ
1
4編から成っているけど、どれも関係している。頭の中で人物相関図を書いて読んだ。主人公は、それぞれなかなかヘビーな人生を送っているようで皆強い。表題作の二人が最後の章にも出て来てなんだか嬉しくなった。鋼ちゃんの幸せの予感で終わって良かった。2016/10/29
よむよむ
0
Web ☆42017/02/28