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内容説明
紀元前一~四世紀の中国・朝鮮・日本。この時代の東アジアでは、中国の影響を受け、朝鮮・倭など周辺地域において、大小の「渦巻」が発生するごとく社会が階層化し、やがて「王」と呼ばれる支配者が登場する。その状況を最も雄弁に語る考古資料が「墳墓」だ。領域の明確な境界も形成されていなかった時代、ひととものが往来し、漢文化が大量に流入する一方で、東アジア諸地域の「ちがい」はむしろ拡大の方向へと向かった。明白に存在するそのちがいとは? それは何から生まれたのか? 最新考古学の成果に基づき、古代アジアのグローバリゼーションとローカリゼーションに迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
niwanoagata
21
非常に良かった。著者を知ってるのもあるが、古墳の専門向けの一般書としてはかなりいい方だと思う。まず特徴として、日本の古墳を検討するのに、東アジアという地域で捉え、中国本土や朝鮮半島の古墳や遺跡、出土品の分析をし、日本との「つながり」と「ちがい」について知れる。栄山江流域やについては軽い知識しか無かったのでとても勉強になった。日本の古墳好きでも恐らく中国や朝鮮に詳しい人は少ないと思うので読むべき一冊。陵園など中国や朝鮮の遺跡を知ることで古墳とは何たるかを今まで以上に考えることができると思う。2020/06/03
月をみるもの
9
韓半島にも、前方後円墳があるとは知らなんだ。。 http://blog.livedoor.jp/bungchanblog-kodaishi/archives/2504635.html2018/08/14
かんがく
8
東アジアという視点から、考古学的に古墳時代の実情を明らかにしていく一冊。考古学の性質上、断定しないフワッとした内容な上に、語り口が独特でなかなか頭に入ってこなかった。2024/04/26
kawasaki
8
2016年刊。考古学の視点から、紀元前1~後4世紀頃、古代日本列島や朝鮮半島に多様な「地域社会」が出現し、やがてそれらをまとめる王権が出現していく時期を描く。中心的に扱われるのは東アジアの王墓(青銅器やガラス玉など交易についての話もある)。王墓の変遷やバリエーションを比較検討したうえで、倭の古墳(や倭社会)の特徴・性格を指摘。文章は柔らかくて読みやすく、近年の研究で見える世界が一望できる。柔らかさという点では、所説を引いている(戦後の)研究者が皆「さん」付けなのもこの本の特徴? コラムも興味深い。2020/10/28
nori_y
8
古墳初心者です。しかし楽しく読めました。当時の中国や朝鮮半島との関わりなどにますます興味が湧きますね。中国の陵墓と日本の古墳の違いとか、面白い。死生観の違いですよねえ。2017/05/14




