内容説明
近隣諸族との覇権をめぐる戦い、血で血を洗う内乱、国内経済の疲弊、新秩序樹立のために数々の改革、社会基盤の充実と大衆社会の実現……人類の経験すべてが詰まっているローマ。比類なき帝国を築いた人々の栄光と苦悩、叡智と愚かさ。歓喜、憎悪、愛欲、嫉妬、猜疑の嵐が吹き荒れる濃密な人間ドラマ……無類に面白く、スリリングな「ローマの歴史入門」!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キャプテン
34
★★★★☆_「世界はきっと、ぼくのものフェア」第一弾、ローマ帝国編。世界にはどんな侵略者がいたのだろう。世界征服を目指す前に、歴史を知ることにした。巨大な版図を築きあげた、ローマ帝国の歴史。ローマ帝国といえはま、「ブルーキャプ、お前もか」。ローマ帝国のはじまりは共和制だったが、次第に帝国化していくところがとても面白かった。次々と偉大な人物が現れては、次々と暗殺されていく。平和を目指しているのか、侵略国になりたいのか、皇帝たちそれぞれに目指す国があった。とても読みやすかった。ローマに行くなら読んどくと良い。2019/10/04
Y田
8
大変読み易く大枠で歴史を捉える目的にはイイ。『テルマエロマエ』を最近読んでいたのでその理解に非常に役立った(^.^) 漫画の舞台のハドリアヌス帝の時代は最も繁栄した時代の一つだったんだな。なるほど。◆思ったこと。統治ってホントタイヘンだなと。権力を扱うっていうのもホントに難しいなってのを感じた。例えばネロ帝が色々ヤバかったのは知ってたけど、色々ヤバいのはこの人だけじゃなかった事からも。今の法治国家っていうシステムは血の上に出来てるんだなってのもしみじみ思う。◆よし次はギボン、塩野七生行こう。いつか。多分。2022/03/19
yuri
7
ローマ誕生からカエサル、ネロ、五賢帝時代を経て、ローマの滅亡までがギュギュッとコンパクトにまとまった一冊。そこまで深堀はされていないけれど、とても平易な言葉づかいでローマ帝国の流れがよくわかる。ローマを学ぶ足がかりにちょうどよかった。ちょこちょこ挟まれるローマ観光コラムもイメージが湧きやすくて良い。この本でだいたい概要がわかったので、塩野七生本などでさらに知識を深めたい。2018/03/05
とさり
1
私は以前、塩野七生氏の大著「ローマ人の物語」の文庫版全43巻を10年かけて読破しました。なぜ10年もかかったかというと、文庫本の1巻から43巻が出るまでに10年かかったからです(笑)そんなに長い時間をかけると最初のあたりのことは段々と忘れてしまいます。そんな経験があったので、それを一冊にまとめてくれたこの本は、おさらいの意味でもとても良い、ローマ帝国2200年の歴史の全体像を理解するのに最適の一冊だと思います。2021/11/30
櫛橋光
0
結構詳しく載ってます。しかも読みやすいですわ。建国から王政を経て東ローマ帝国が滅びる迄。共和政の時のポエニ戦争や三頭政治、帝政の軍人皇帝時代ぐらい迄の間がぐっと中身が濃い内容になってます。最後の方は、東西分裂した辺りからサクッと流す感じになった印象です。2021/05/30
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