内容説明
あの少年名探偵・虹北恭助が帰ってきた! 少女はなぜ小学校の屋上から落ちたのか――? いわくつきの幻の映画「妖(あやかし)」に隠された秘密とは――? 美少女・野村響子ちゃんをワトソン役に、虹北恭助(とカメラ屋の若旦那)の推理が冴える!はやみねかおるの新本格ミステリ魂(すぴりっと)がいっぱいにつまった1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ami*15
43
『少年名探偵 虹北恭助の冒険』の続編とのことで海外に旅立ったはずの恭助が虹北商店街に帰ってきて、再び響子ちゃんと共に謎解きをする様子が見られるのか!と読む前からわくわく。でも今回のエピソードは恭助よりもカメラ屋の若旦那に話が偏っている印象で、なんだか恭助の奇人ぶりと推理が見たかった私としては凄く物足りなかったです。恭助の登場も1話目でチラッとしかなかったし…。彼の活躍に関しては次作の「新・新冒険」の方に期待したいところです。それにしても「名探偵はつらいよリターンズ」の内容がこれまたカオス過ぎます(笑)。2019/02/16
じょうき
14
図書館本。短めの一冊と思ったら、同時刊行だった。せっかく取り寄せてもらったが、新・新冒険と合わせてお願いすればよかった。全編にわたり、あの映画集団が帰ってきた!な巻。タイトルよ、虹北恭助よ、という内容。漫画との合わせ技というのが目新しいが、本編がおまけ状態。これぞはやみねワールド!というわいわい楽しいドタバタを楽しむべし。2024/08/30
ピカ
14
はやみねさんにしては薄いなーと思ったら、2冊同時刊行だったのか、流石(笑)1話目は魔法使いはいる、と信じる純真な気持ちが起こした事件。現実は突きつけられる側も、突きつける側も辛いよね……。恭助と響子のやりとりを読んでるとほっこりする。2話目……若旦那たちに主役乗っ取られてる(笑)一生懸命に映画を作ってても報われない不憫さ……。最後のあたりは若旦那たちの背後で、木枯らしが吹くのが見えた。うん。北斗七星の謎が好きだな。2014/12/14
ほたる
9
本編ひとつに外伝ひとつ。本編の方は謎のほうは単純でありながらも、結末は健気で愛おしいなと思った。こういうシンプルな真相も素敵だ。外伝のほうはやりたいことを楽しんでやってることが伝わってきた。なんだかんだで「見れる」映画になってたかな…2021/02/07
ビスコ
5
盆休み編。二話収録で、あっさり読めるほど薄い。 恭助よりも、若旦那がメインに近い。後半は完全に主役だし……これゃ、主役の座を奪いに来ているな……(苦笑) なんだかんだ言いつつ、若旦那達の映画への、「本物の熱意」にはつい胸を打たれる。本気で物事に取り組める人ってかっこいいよね。でも内容は……(でも、この何年も後に函館市が、本当に「大怪獣に観光名所を次々と破壊されるプロモーションビデオ」を作って話題になるとは。振興会会長や若旦那、どう思ってるんだろ……)2014/10/20