内容説明
戦後の宰相・東久邇宮から鳩山由紀夫に至るまで、時代をリードしてきた総理は、国民を牽引する知識と力を兼ね備えたカリスマもいれば、崩壊の引き金を引くことになったバカもいた。混迷の時代、生き残るリーダーはいかなる人物なのか。戦後の歴代総理大臣を徹底分析。※本書は2004年小社より刊行された『至上の決断力』を改題、戦後部分に加筆したものです。
目次
新政権編(鳩山由紀夫-「新しいリーダーシップ」の確立なるか「宇宙人的発想」)
昭和編(東久邇宮稔彦-敗戦処理で登場、「皇族首相」のバックボーンを生かす
幣原喜重郎-「民主化」への大任果たすも「退」で汚点
吉田茂-「日本再建のワンマン」は世論におもねずで信念貫徹
片山哲-「政治は精神運動」を信奉した「初の社会党政権」 ほか)
平成編転換期としての時代背景(宇野宗佑-「公私」混同のトップリーダー失格例
海部俊樹-「振幅の大きさ」が問われた「雄弁の士」
宮沢喜一-「汚れ役」できずの「孤高の政権」
細川護熙-「パフォーマンス」の限界を見せた「殿様政権」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海
2
戦後の総理大臣、東久邇宮稔彦王から麻生太郎までをそれぞれ簡単にまとめたもの。このテの本の中では簡単で有名な発言やその他ポイントを押さえているので、わかりやすいかな、と思うが、著者の主観が入っているので気になる人もいるかも。私は小泉純一郎に対しての意見には全く同感だった。2012/06/04
あずさ
1
戦後歴代宰相の人物像が分かって、楽しく読了!実行力あるリーダーは、地道な折衝・根回しをし、人を食って人に愛される。そして、『世の中は白と黒ばかりではない。グレーゾーンが一番広い。真理は中間にありだ。ここを大事にしろ。(田中角栄)』勉強になりました。2014/10/26