内容説明
税制の歪み、教育現場の荒廃、人権を弄ぶ人権派の大罪、メディアの無軌道…。桜井よしこは日本社会の危機的状況を指弾する。各方面から激しい攻撃を受けつつも、彼女の信念には揺るぐところがない。なぜなら本書はすべて、丹念な取材に基づき集積された現場の声によって構成されたものだからだ。そして彼女は確信した。日本の「真の危機」はそれを自覚していないことだと―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
26
およそ20年前の週刊誌の連載であるが、日本の危機はより深刻になっている。なんの対処もされず具体案も示されず。明るい未来を感じられない日本。 p139 米国では贈与する側に申告義務があるが、日本では贈与された側に申告義務。日本の親から米国の子供へ贈与の場合無税。 10章ー信頼できる両親があってこそまともな人間に育つのだろうか?逆説的に両親に信頼を置けないと犯罪者が育つのか?11章の母性と育児の現状は日本の危機そのもの。2019/09/17
AICHAN
3
限られた字数でまとめたためか文章のわかりにくい部分がある。でも内容はいい。押し出しの強さが垣間見えるような強い筆致の部分を読むと、その勢いで悪い連中を叩き潰してくれと応援したくなる。櫻井さんのことはベロテック問題が出たときに「喘息では死なない」なんて発言をしたのでジャーナリストとして失格だと思っていたが、その程度の無知をあげつらってジャーナリストとしての能力を云々するのは間違っていた。ただ、母親が甘やかすために子供が喘息になると考える医師(母原病の提唱者)にまだ影響されているようなのが気になった。2011/02/13
ぴよきん
1
この本が十年以上前に書かれたことを考えると、そのころ櫻井さんが憂えていたことが、まさに、今最もひどい形で現れていることを実感します。私たち一人ひとりがこの状況を何とかしなければ、と考えることが大切なのだと改めて思わせてくれた本です。2011/10/12
GAKU
0
飛ばし読み。2014/02/17
bossa19
0
こういう話題をあまり聞いていなかったので面白かった。少し話が分かりにくい。2004/01/24