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内容説明
売れない絵師の前に現れた謎の美女。儚い悲恋が描かれる「花の流れ星」など、貸本漫画の傑作長編3作品を一挙に収録。恐ろしさと切なさが交差する、水木貸本漫画の魅力が満載!「水木しげる漫画大全集」―半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
27
水木しげる大全集、貸本漫画集の8冊目。表題作をはじめ『妖棋死人帳』『怪談嘆き川』の3本の怪奇時代劇を収録。解説は佐野史郎。佐野史郎の名を見ると冬彦さんや摩利夫さんを思い出す。私が好きだったのは2本目の『怪談嘆き川』。幕末の讃岐が舞台の吸血鬼物。これは解題によると香川県出身の文豪・菊池寛の短篇『仇討禁止令』から材をとったとの事。未読の短篇なので、水木しげるがどのように拝借したのか気になる。いずれ読もう。怪奇物であれ必ずとぼけたユーモアがあるのが良い。本気で怖がらせるつもりがあるのか怪しいくらいだ。2014/11/23
ホームズ
17
水木しげるのこういう作品は本当に絵が怖いな~。内容もダークな感じが好きです。シリアスな絵のなかにちょっと画風の違うとぼけた表情の登場人物がいたりして面白いな~。2014/09/28
ぐうぐう
15
セントラル文庫から刊行された資本漫画を収録した『花の流れ星』。三編の時代劇が収められているが、どれも異界を扱っている。しかし、水木しげるならではのアプローチが愉しい。時代劇と吸血鬼という組み合わせがユニークな「嘆き川」。死神と命を賭けて将棋対決する「妖棋死人帳」。とぼけたムードが、いかにも水木らしい。あの世への入り口が飛鳥にある亀石そっくりの岩の下にあったり、来世に通じる道中にガウディ建築に似た建造物があったりと、水木自身も愉しんで描いているのがわかる。2014/09/03
剛腕伝説
8
花の流れ星、妖棋死人帳など。時代劇。絵がきれい。2024/02/15
軍縮地球市民shinshin
3
貸本時代の時代漫画を収録した作品集。解説によると本書執筆時の水木は極貧に喘いでおり、質札が数センチにもなり、税務署の役人があまりの所得の少なさに脱税を疑ったというのもこの作品執筆時のことらしい。その割には三作品ともストーリーが練りに練られておりまったく素晴らしい。2014/09/06