内容説明
人力の限りあるを知るのが自信だ(島崎藤村)。死は前よりしも来らず、かねて後に迫れり(吉田兼好)。日本人の思想伝統において注目される言葉を取り上げ、いまあらためて、どう生きるか、考察を繰り広げる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
4
生きる意味、かがやきに満ちた言葉たち・・帯より2023/07/03
ken
3
「わたし」や「せかい」は宇宙であり、実在するのはその大きな生命だ。大きな生命はすべての存在を包んでいる。いわゆる近代的自我はきっと幻想で、本当は大きな生命(おのずから)の一隅としての「みずから」があるだけ。個人や自我が肥大化してしまった近代以降、孤立した自我は淋しさを抱えて生きざるを得ない。だけど「おのずから」への希求もまた「なつかしい」という感情として誰しもが持つ。古来、日本人は「みずから」は「おのずから」であり、「おのずから」は「みずから」であることを実感していた。それを直感した先人の言葉を編む。2020/09/03
とむ
2
様々な言葉が取り上げられているが、いずれも「日本人」が昔から持っている思想をよく表している。今まで残っている言葉は、残っている理由があり、その理由を掘り下げていくことが、「日本思想」を理解することにつながるであろう。2016/10/30
良さん
1
先人たちの「神、人、命、魂」についての貴重なことばたち。その逆説的な言い方の中にそれぞれの重みも増す。 【心に残った言葉】小さな一隅に身をおくことのみ(内村鑑三、54頁)今、いのちがあなたを生きている(東本願寺、80頁)魂という言葉は天地万物を流れる力の一つの形容詞に過ぎないのではありますまいか(川端康成、108頁)2016/09/23
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