内容説明
いまでこそ「科学」は一つの学問になっているけれど、もとは宗教や哲学、芸術、医学や生物学など、さまざまな分野の研究が重なりあっていた。アリストテレス、ダ・ヴィンチ、コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、ファラデー、ダーウィン、ハーシェル、アインシュタイン、ハッブル……彼らは本書に登場するほんの一部だ。この壮大な物語を通して、無数の人々の小さなひらめきから生まれた発見が結びつき、進化し、科学の発展を支えてきたことに気づくだろう。
(目次)
第20章 目に見えない波
第21章 生きものの樹
第22章 見えないものとの闘い
第23章 世界のたね
第24章 自然界の気ままな粒子
第25章 科学する心
第26章 はてしない宇宙
第27章 時間と空間
第28章 宇宙のはじまり
第29章 ぼくたちの体内にある大図書館
第30章 生命の神秘
第31章 真理を追いもとめて
訳者あとがき
文庫版あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びす男
44
すごく面白かった。「好奇心」から始まった真理の探究が、いかに深められ、広がり、今日に至ったか。これは人類の冒険である■上巻で19世紀まで進み、下巻は量子力学や相対性理論、遺伝生物学などを紹介。難解な部分は巧みにかわし、平易な言葉で綴られている。手を引っ張られるようにして、素晴らしい景色の中を案内してもらった。感激だ■これまで「前提」だった因果律を覆す、「不確定性の発見」や「自然を破壊する能力の誕生」は、ミステリも顔負けの大ドンデン返しであろう。科学の世界に初めて感じたロマン。もっと早く読んでいれば……2019/12/28
びっぐすとん
14
図書館本。上巻より具体的な内容になっている。下巻は目に見えない小さいもの、菌、ウイルス、原子、量子、DNAなどから宇宙へ。個人的には人間と病気との闘いが興味深かった。人間は困難を少しずつ克服してきたんだなあ。発明は観察とひらめきが大事。しかし発明はいつも平和的に利用されるとは限らない。火薬以来、軍事に転用されることも多い。軍事技術が平和利用されることもあるけれど、軍事への転用は想像以上の悲劇を生む。科学の発展は新たな火種も含んでいる。この先人類がどこまで続くかわからないが、真理の追求に終わりはない。2020/01/06
NDS
7
上巻に比べずっと密度が濃い内容でした。それだけ、近現代の科学の進歩がそれ以前に比べとても速いスピードで進んでいったということなのでしょう。 一方、科学が高度になりすぎて、誰も全容を把握しきれない点や、悪用すれば簡単に惨事を引き起こせる点など負の面も顕著になってきたように思われます。 しかし、我々はもう科学に盲目に生きることはできない以上、科学がより善なるものに使われることを祈るしかないのかもしれません。2017/10/23
ポメ子
4
ウィルスとの闘い、宇宙のこと、DNAなど。下巻はちょっと難しかった。2023/10/03
ササ
4
有史以来の科学史をざっくりとまとめた、総論的な上下巻。翻訳本なので、ニュアンスが変わっているかも知れない点を考慮しても出来るだけ主観を排除して史実となぜ科学や真理の追究が大事なのかを語っている。約20年前に刊行されているので、情報が古い部分もあるけれど、科学が嫌いになる前の小中学生くらいに良いと思いました。2017/01/03
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