内容説明
【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】灰色の空と白い氷原に覆われた街・紋別。竹内美砂は流氷研究家・紙谷誠吾を知り、強く魅かれていく。彼はかつての恋人を奪い自殺したという友人のことで心を閉ざしていた。一途に燃える美砂の愛の炎は、そのわだかまりを解かすことができるのか。二人は結ばれることになるのか。移ろいゆく北国の四季の中で、大切なひとを見失わないよう、まっすぐな思いに自身を駆りたてる女性の、豊潤な恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
37
読メ開始以前の既読本。以前私が嵌まっていた純愛小説ではないが、昭和のメロドラマとして楽しんだ。
James Hayashi
25
全く感情移入できないラブストーリー。ラブストーリーといっても片思いの女性と女性に全く感情を見せない木偶の坊との恋愛であるのが原因かもしれない。70年代に連載されたものを新装版としたものなので、当時の日本男性だったらこんなものなのかも知れない。タイトルの流氷への旅はロマンチックを感じさせるが、中身はお粗末。2019/09/27
James Hayashi
20
全く感情移入できないラブストーリー。ラブストーリーといっても片思いの女性と女性に全く感情を見せない木偶の坊との恋愛であるのが原因かもしれない。70年代に連載されたものを新装版としたものなので、当時の日本男性だったらこんなものなのかも知れない。タイトルの流氷への旅はロマンチックを感じさせるが、中身はお粗末。2019/09/27
美雀(みすず)
8
30年以上前の作品で、時代背景が懐かしい。そこそこ良い家の娘さんの初恋のお話です。初対面で激しく燃える心理描写は少々重く感じます。やっぱり渡辺先生の女性像なのかな?韓流ドラマみたいな。不倫ものじゃなく、くっついて良かったと思うのがすくいかな?2013/10/04
コジターレ
7
出張のお供。知人が、本書を読んで流氷を見に行ったというものだから、内容が気になって購入。40年近く前の本なので今の男女関係とは随分異なるが、心の機微はやはり変わらないところがあるし、展開も予想外で楽しめた。雪、氷、流氷がメタファーとしてうまく取り入れらていたと思う。2018/07/10