内容説明
(特集)発達障害のグレーゾーンの子どもたちーその理解と支援
「特集にあたって」より以下抜粋
最近の教育現場で発達障害の可能性があるとされる子どもたちは、厳密には自閉スペクトラム症や注意欠如多動症などの医学的診断基準を満たさないことが少なくない。そのような事例は「グレーゾーン発達障害」と呼ばれることが多いが、正式な診断名ではない。とはいえ、グレーゾーンの子どもたちが抱えている困難や苦痛が軽いというわけでは決してない。本特集では、発達障害のグレーゾーンと呼ばれる子どもたちの理解と支援を通して、ひとりひとりの子どもたちの個性に応じた育ちと学びのあり方を考えてみたい。
目次
特集にあたって グレーゾーンへの注目がもたらすもの(黒木俊秀)
グレーゾーンと呼ばれる子どもたちの臨床(青木省三)
雑誌情報
診断閾下の発達障害の臨床的意義(神尾陽子)
通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について(加藤典子)
〔連載〕子育て関連本から考える 第11回 羽仁もと子『おさなごを発見せよ』(貴戸理恵)
発達障害を疑われて受診する子どもたち(成田奈緒子)
〔連載〕外国ルーツの子ども家庭を支える 第11回 子育て・しつけのスタイル(南野奈津子)
バリアフリー絵本の世界29
久里浜だより551 インクルーシブ教育システム構築の一層の推進のために(独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所)
グレ ーゾーンにある子どもたちの支援(大石英史)
グレ ーゾーンの大学生に対する理解と支援(細川美由紀)
グレ ーゾーンにある子どもたちへの関わり方(小嶋悠紀)
新刊情報
〔連載〕新しい時代の教育を創造する 第11回 人新世の教育に向けて(楠見友輔)
〔連載〕特別支援教育の「魅力」再発見 第6回 教育実習で子どもを叱れるか(齋藤大地)
特集題目一覧
編集後記