内容説明
ケニアで発生した殺人カビ。ほどなくして、防疫に従事するエミリーのもとに向井という日本人からオレンジカビの論文が届く。同じ頃、“わるいもの”が赤く見える幼稚園児の桂也は、赤いものの出所を突き止めようとしていた。一方、特定の人物への殺人衝動に悩む夫婦は、高校の恩師“向井”に一人息子を託して自死を選ぶ……。果たして向井とは何者か。赤いものの正体とは? 3つの物語が交わるとき、ある真実が浮び上がる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momi
45
緊迫の「伝奇サスペス」とのこと…。でも…まず迫り来るものがない。ケニアで発生した「殺人カビ」長野県では「赤い光」と「青い光」が見える幼稚園児が現れ、東京では「あの人」を見ると殺人衝動にかられる夫婦…と3つの話が並行して進んでいく。設定はドキドキの展開のはずなのに…読みづらく分かりづらい。恐怖感も伝わってこない。「殺人カビ」はパンデミック…園児の「わるいもの」が結局よく分からない…。夫婦にとって「あの人」とは何だったの?ある真実が浮かび上がるって言うけど…それを知っても私は何も驚きはしませんでした…。2016/08/27
ココ(coco)
43
☆☆☆3つの不思議な話が交互に語られる作りで、読み始めは、非常に面白くなる予感がし、ワクワクしましたが、途中から展開が遅くなり、最後もよくわからなかった。物や人が赤色や青色に見える幼稚園児、オレンジカビを追う女性、【あの人】に怯える夫婦の3組の物語が最後の最後まで交わらなかった。 ラスト数ペ-ジでバタバタと急いで終わった感じです。【あの人】は、一体何だったんだろうというモヤモヤが残りました。2017/10/15
寝猫
31
人類を滅ぼす力のある恐ろしいオレンジカビを追う女性学者の話かと思いきや、日本民話の中に出てくるような神力を持つ人がかかわってきて、話は複雑になってきました。 「あの人」は邪心を持つ人? はっきりしないまま終わってしまいましたが… あれでは生きるのが辛いですよね。 人物の関係が分かった時はそうだったのかと驚きました。 向井博士がどんな思いで育っていったのか、心情がもっと知りたいと思いました。2023/01/31
ももんが
30
★★★★☆『あおいふくやあかいふく』が見える関桂也、『オレンジカビ』の謎を追うエミリーディキンソン、『あの人』が現われ苦悩する二海士郎。3つの物語が交わって進んでいく。ラストの方では『‼️』となりましたが、『あの人』は一体なんだったのか•••2016/10/03
大福
17
オレンジカビを知るCDCのエミリー、青と赤の光が見える幼稚園児の桂也、『あの人』たちに脅かされる二海夫妻の三つの物語がどう交錯するのかという興味で引っ張る。最後の最後まで交わり方が分からないので最後まで読まされる。ただ未解決の部分もあり、最大のものは『あの人』は何だったのかということだろう。続編を読めば分かるのだろうか?人類を超越した人類が出てくるあたりは「ジェノサイド」と共通。相当スケールの大きな作品なので続編での畳み方が難しそう。2017/10/09
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