内容説明
上層からヴィータを連れ戻そうとやってきた、教会所属のセレスティナとシャレーナの二人。だが、二人の目的はそれだけでなく、上層セフィラのうちの一つが徐々に高度を下げているという危機の原因調査でもあった。【電子限定!書き下ろし短編『なんでも屋って』付き】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
4
上層の落下事件を調査する中、新たな騒ぎに巻き込まれる今巻。―――撃ち貫け、樹を蝕む陰謀を。上層の都市に渦巻くは悪意ある汚き欲望、そして謎の悪意の影。その悪意の影へと断罪の刃と弾丸が煌めく。教会勢力というものはどこもこうであり、その悪意を撃ち抜く展開となっている。民や下層の人々の思いを無視し自らの浅ましき欲望の為に暗躍する聖職者。彼の背後にいた黒幕は果たしてこの先どのような動きを見せるのか。真の意味で相棒となったカイルとヴィータの行く先に待つのは何か。この天空の世界はどうなるのか。 次巻も楽しみである。2016/08/28
村人
3
1巻から期間もあって登場人物の情報が記憶から抜け落ちてたけど、読み続けていくなかで少しずつ思い出すことができた。一筋縄に行かない不穏分子の存在をちらつかせるところが少し露骨過ぎたのと、終盤の戦いで敵を野放しにしているところがあるせいで、カイルたちが間抜けに見えるのがちょっと。天空都市を取り巻く独特の世界は凄く好きなので、これからも続きが読みたい。2016/08/27