朝日新書<br> 芸人最強社会ニッポン

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朝日新書
芸人最強社会ニッポン

  • 著者名:太田省一【著】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • 朝日新聞出版(2016/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022736758

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内容説明

政治・文学・司会者・コメンテーター……どこもかしこも芸人ばかり!? お笑いという垣根を越え、芸人という肩書がもはや万能化した日本。ソツのなさ、人当たり、空気読み、そしてコミュ力が過度に求められる日本社会の実相を、気鋭の社会学者が鮮やかにえぐる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

34
今やあらゆる番組に芸人が居る。芸人が無敵状態になったのは何故か。それは彼らが「コミュニケーションのお手本」にされたからだと言う。テレビの世界が演者と視聴者による「巨大な内輪」になる中で、芸人は「密度の濃い雑談」の達人とされ、「私たちの代弁者」として尊敬を集める。空気読みが重視される日本社会ならではの現象である。お笑いを変えたキーマン、萩本欽一、たけし、さんま、タモリ、ダウンタウン、紳助らの分析も面白い。後半の「空気と日本社会」論は急ぎ過ぎで消化不良。空気嫌いとしては、ちょっと残念。 2018/02/27

リキヨシオ

30
俳優、歌手、司会、文学、映画監督、コメンテーターなどテレビ番組でお笑い芸人を見ない日がなくなった。芸人にはもし失敗しても「あくまで芸人だから」と失敗自体ネタにできる免罪符があり、まさにテレビは芸人の無敵万能化状態!そして社会全体でも日本独自の「空気読み」と「ツッコミありき」のコミュニケーション能力が評価される様になり「芸人最強社会」が到来中!芸人が無敵万能化したのは今に始まった話ではなく欽ちゃんに始まりお笑いビック3が手本になり芸人の社会的地位が上がったのがきっかけ。確かに芸人の生きの長さはすごい!2016/10/17

高山

15
コミュ力が必要不可欠な現代日本において、第一線で活躍する芸人こそがいいお手本であることが良く解る一冊でした。そして個人的には、失言をしてしまっても、他の話題で良いコメントを言って、リカバリーが出来るチャンスの多い情報番組に出ている芸人が最強だと思いました。2016/09/19

センケイ (線形)

7
テレビというメディアへの興味もあって手にとったところ、市民の立場の代弁など、芸人が社会から期待される役割といった俯瞰的な見方があり、惹きつけられた。コミュニケーションのお手本という形で、間接的に市井の人間関係との接続が見られたのも、個人的には嬉しかったところである。また、表題と直接的に繋がる、なぜ芸人がこれだけのプレゼンスを発揮しているのかについても、仮説レベルのようにも思うものの詳しい説明があり、良い視点が得られたと思う。2020/09/30

じんぶんのび太

4
お笑い以外の報道や作家や政治など他ジャンルに進出する芸人の万能性、なぜ芸人〝だけ〟が自由度の高いポジションを牛耳られるのか?ハイコンテクストなコミュ力の高さを過剰に要請される現代日本において、その«お手本»として存在感を増す芸人。芸人が万能化する過程ー誕生・発展・確立を系譜的に見ていき、萩本欽一や明石家さんまやダウンタウンなどの芸人論やテレビ普及に伴う戦後日本バラエティを論じる。私たちの日常感覚(普段の雑談や笑い)に、芸人的コミュニケーションが深く浸透されているかが如実にわかる。それほど芸人は万能である。2019/04/28

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