内容説明
信じなくても「宗教」はある。伝統として。制度として。習慣として。「宗教」を通じて私たちの時代の足もとに光を当てる、「目からウロコ」の宗教講義。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
12
無宗教者のための宗教入門。著者は宗教学を主な専門とする批評家・翻訳家。ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、ヒンドゥー教、儒教と道教といった世界の主要な伝統宗教を紹介するとともに、後半では現代と宗教の関わりを平易に論じる。前半部については今までに得てきた各大宗教の知識の整理と再定義に役に立ったが、後半部に関してはなんとなくわかったようなわからんような。宗教を扱っている割にスイスイ読めるのは良いが、逆に引っかからずに読めたせいで頭にあまり残らなかったかな。2017/04/14
牛タン
6
初学者向け宗教概論を装った過激思想書だと理解した(もちろん冗談)。あるいは著者の信仰告白(これも冗談)。真面目に感想を書くと、結局懐疑主義というか不可知論に陥っている気がした。というのも、著者はいろんな社会における「世俗と宗教」を眺めるのだが、結局宗教と世俗の区別はあいまいだとしか言わない。しかも宗教を普遍的な現象と捉えるか、社会ごとに規定される独立の現象と捉えるべきかもわからないと言う。もちろんそれすらも一つの立場で、いわゆる相対主義のパラドックスみたいなものを抜け出ていない?2018/09/06
メルセ・ひすい
6
14-2 宗教の概要 歴史的民族的、中高生用・素人向き解説 信じなくても、伝統として、制度として、習慣として、宗教はある。キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教など、世界の諸宗教の歴史を概説し、宗教紛争の原因をも解明。ユニークな脱「信仰」型の宗教案内。1958年北海道生まれ。北海道大学文学部卒。東京大学大学院人文科学研究科修了、宗教学専攻。編集者、翻訳家。2010/10/06
nemunomori
5
「信じない人のための<法華経>講座」がとても良かったので本書も読みました。こちらもユーモラスな解説がわかりやすいです。<法華経>ほどにテンションは高くありませんでしたが、宗教の本質に迫る考察部分には迫力があります。学びたい読者にとって最後の読書案内は素晴らしいです。2017/09/12
nizimasu
4
この著者の本は他にもチャレンジしたことがあって、そのときはかなり難解でついていけませんでしたが、この本はわかりやすく、主要な宗教の概説をまとめてくれます。しかし、本の途中途中に、堂々巡りというか宗教についてよりも「宗教的」であったり「宗教の概念」だったりするものを拡張的にとらえたりして、宗教の意味合いが多義的な議論が始まったりする部分が頭の悪いワタシにはちょっとしんどくもあります。もうちょっとゆっくり思考しながら読むべきだったかなとも反省2013/02/26
-
- 電子書籍
- 基本表現がよくわかる 手話の絵事典 -…
-
- 電子書籍
- ナルシスト臭 1巻 マンガハックPer…
-
- 電子書籍
- 嵐 Since 1999 ~未来へ続…
-
- 電子書籍
- 狂乱廿四孝/双蝶闇草子 創元推理文庫
-
- 電子書籍
- ようこそ、古城ホテルへ ~湖のほとりの…