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内容説明
クマに出会わないために・出会った時のために。16人のツキノワグマ遭遇+4人の襲われた壮絶体験が照らし出す、クマの行動パターン&出会ったヒトの反応、クマ対策の常識と実際etc.専門家や山岳ガイド、登山家、クマ生息地に暮らす人たちの視点も交え、ツキノワグマの実像に迫る。ヒグマ遭遇体験談も収載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
135
図書館本。2016年、秋田県の山林にタケノコを採りに入った人達がツキノワグマに襲われ、4名が死亡というニュースを受けて製作された本。渓流釣りを生業・趣味とする20名の方達の、クマに遭遇または襲われた時の壮絶な体験談が収載されている。クマ除けの鈴で音を立てて存在を知らせることが重要だけど、渓流釣りでは沢の水音でかき消されてしまうため、鈴だけではなかなか難しいらしい… 森林は野生動物の住処なので、そこで楽しむなら部外者の我々がもっと注意するべきなのよね。自然との距離感についていろいろ考えさせられる一冊でした。2020/07/13
ネムコ
33
熊に出会った人たちの体験談。出版したのが釣りの本を作っているところなので、基本、釣りをしに行って熊を見た方の話。私は山登りの話は好きなんですが、釣行だとちょっとテンションさがる(^_^;) でも、熊との遭遇譚を通じて、熊に対する生きた知識を得られた気がします。熊の生活圏には立ち入らないのが一番ですね。2017/11/25
あんこ
17
昨年(2016)の秋田の事件を受けて出版された。つり人社なので釣りをする人たちの体験談。渓流近くはクマ避けの鈴音が水音でかきけされ、気づいたらクマが!ということになりやすいそう。鈴もつけてるしスプレーもあるし大丈夫だと思っていても、いざ遭遇してみるとパニックになる人も。襲われる食べられる恐怖って、動物としての最大の恐怖な気がする。考えただけでも怖い。そんな怖い目にあったらすぐ帰ればいいと思うが、つり人の皆さんはそうじゃないのね。せっかくだからと釣りを続ける。クマの恐怖にも打ち勝つつり人さんたち、強い。2017/10/24
roatsu
15
秋田の惨事を始め今年も熊のニュースが多く、自身も今夏に某山で目撃したが、以前より人間と熊の遭遇が増えている現状でぜひ読んでおきたい遭遇体験記と考察。つり人社編なので渓流釣りをする方々の体験であり、個性的な語り口や、結局熊が居ようが釣果を求めて源流まで分け入っている釣りキチ的執念にもくすりとしてしまう。遭遇だけでも恐怖だが不幸にして襲われた顛末の凄まじさは本当に恐ろしい。ただ、徒に脅威と騒ぐだけでなく、本書の体験記や共生を実現している南会津等地域の事例、生態への考察も踏まえて正しく恐れる事を実践したい。2016/11/04
ふたば
5
(主に)渓流釣りを趣味とする人たちと熊との遭遇エピソード。多くの釣り人が熊との接近遭遇を経験している。鈴をつけていても、沢の流れる音や、雨が降ればその雨音で鈴の音はかき消される懸念がある。鈴をつけていれば安全というものでもないようだ。それでも、人間に気付けばたいていの熊は、慌てて逃げる。出会いがしらに傷害事故に発展する場合もあるし、熊の機嫌によっては、問答無用で突進される場合もある。が、それらは例外ケースと言ってもいい。人を恐れない進化系熊の出現も取りざたされるが、まずは出合わないことを心掛けることだ。2018/03/10