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内容説明
「ドラえもん」「怪物くん」ほか多くの名作を生み出した「二人で一人のマンガ家」は八七年末にコンビを解消、新たなまんが道を歩み始める。この二つの才能の秘密を解き明かす、唯一の本格的藤子論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
34
各々の作品を丁寧に追いかける第1部はボリューム満点。◉9-12章_ 69年ごろ。劇画勢力の隆盛(少し下って特撮やロボットアニメ等)。Fのフェイバリット「21エモン」や、Aの「怪物くん」は藤子不二雄の終焉にみえたが「マンガにおける発明」ドラえもんはこの後。◉両者のSF・奇想モノの衝撃/魅力はドラえもん以上でした。その作品群はFとAの分岐ガイドに。Fの命題は「子どもの心を持ち続けたまま生きていくことができるか」。一方、Aは「マニアや精神的に弱い人々へのまなざしを持ち続け」た。◉「藤子不二雄」論は2部へ続く。2021/06/19
本木英朗
31
日本の現代漫画評論家のひとりである、米沢嘉博の長編のひとつである。藤子不二雄――。「ドラえもん」「忍者ハットリくん」など数々の名作を生み出してきた「二人で一人の漫画家」は、1987年にコンビを解消。FとⒶとして新たなまんが道を歩き始めた――という話から始まる。うーん、さすがは漫画評論家!というところだろうか。FもⒶも、共に去ってしまった感じだしねえ。まあ、そのまんが評論家も、2006年に死んでしまったのがまただと思うけれど。よかったです、はい。また読もうと思う。2022/10/10
akihiko810/アカウント移行中
26
藤子不二雄(FとA)の作品を、年代順に考察。印象度B+ 藤子作品は、Fの短編とAの「まんが道」をちまちま読んでるくらいだが、まんが道が滅法面白いので読んでみた。「まんが道」で描かれている、初期の合作漫画って、今は復刻されてないことをはじめて知った。手塚マンガがほぼ全部復刊されてるのとは違うんだなー。藤子AはFと比べて評価が小さいが、二人とも偉大な仕事をしてるのだとわかった2021/09/13
とし
19
軽い本かと思いきや本格的な藤子不二雄論。マンガ評論家である米沢さんが書いたので、ややマニアックでありながら面白かったです。ドラえもん、忍者ハットリくん、オバQ、怪物くん等、小学生時代に馴染みのある作品を世に出した藤子不二雄。国民的なマンガ家であり続けるには、時代の流れなどあり苦悩が描かれていました。2人で藤子不二雄でしたが、80年代末にコンビ解消しそれぞれの道をあゆみました。作風やマンガの根底にある哲学についてのFとAの違いを対比させて書いてあるところが面白かったです。また巻末の総合リストも良かったです。2016/01/03
スプリント
16
藤子不二雄の作品歴を知りたかったので最適でした。著者の藤子不二雄論も説得力があります。漫画好きで稀代の名コンビではありますが、作風がまったく違う二人が名作を次から次へと生み出したことは奇跡だと思います。2019/06/30
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