内容説明
弱視を理由に軍を解雇された【撃墜王】ヴェロス。エアレースで日銭を稼ぐ彼の元に、無制限渡洋大レース「亡霊大騎行」開催の報と、伝説の「幽霊機」の噂が舞い込み――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
51
飛行機に魅せられた、ろくでなしの飛行機乗りとその息子の物語。気持ちのいい話だった。続編をにおわせるようなことがあとがきに書いてあったので、楽しみにします。2016/09/18
曹佳
9
現代より化学力が劣る世界での、エアレースの話。エアレースはあまり詳しくはないが(興味はある)、それでもレースのシーンは迫力あったし、面白かった。飛行機と共に生きた一人の男の人生。「幽霊機」の過去とかあったら読んでみたいな。2016/08/31
HANA
7
エアレースの話。あまり飛行機自体は好きではないけれど、話となるとなんか面白い。また親子という関係性も良かった。今後も続きそうで何より。今回の話の前も後も読んでみたい。2016/09/13
真白優樹
7
軍を解雇されたエースの男が、かつて別れた自らの息子と、幽霊と呼ばれる戦闘機と出会い始まる物語。―――蒼空を駆ける、呪われし機体を相棒にして。曰くつきの、幾人もの操縦者との出会いと別れを繰り返してきた幽霊機。それを通し、その左右に並び父と息子、不器用な親子の二人は言葉を重ね、ぶつけ合う。止まった時は、空から墜ちる時。だからこそ男は道を進む事を止められず、不器用な息子はその背に魅せられその背を追う。唐突な別れの先、少年は父の言葉に背中を押され、自らの翼を広げ幽霊機と向き合い空を目指す。 次巻も楽しみである。2016/08/15
たこやき
6
なんていうか、「男って皆、いつまでも子供」みたいなテーマなのかな? かつての撃墜王ながら、今はエアレースで日銭を稼ぐヴェロス、そこに現れたのは、生き別れの息子・サウル。しかし、張り切るヴェロスだが、結果は……。途中からひたすらロクデナシになっていく父と、呆れる息子。でも、新たなレースを前に一緒に……という流れが非常に楽しい。勿論、終盤、レース(ってか、半分戦闘だけど)の迫力も◎。色々と世界観、世界設定については不明なところが多いのだけど……続く……んだよね?2016/11/25