内容説明
夜中に目が醒めたとき、絶対に玄関を見てはいけない――。
日本唯一の怪談ライブバーのエース怪談師が、これまでに一度も語ったことのない話や、舞台では語り切れなかった話など一切の封印を解く!
「目を閉じてもまぶたに浮かんでくる女」
「交差点で事故を誘発し続ける老婆の正体」
「踊り場のない階段を上がってくる謎の足音」
「地元の有名な心霊スポットに潜む怪現象」
など、著者が経験し、蒐集した恐怖奇譚の数々を綴る。
三十篇の予測不能な恐怖の欠片が脳裏を抉る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
30
珍しいこともあるもので先月末の竹怪談の1冊の著者が本書著者と同じ北海道と六本木にある怪談バー。同じ人かと思ったら別人。ただでさえ飽和してるのに版元違いで書き手の奪い合い? 本書は初めて怪談の本というものを手に取る人、怪談を知らない人にはいいのかも 定番的2016/06/11
流之助
24
夏なので。いやぁ怖がりのくせになんで読んじゃったの?わたし!表紙の絵も怖い!短い話がたくさんおさめられた短編集。読んでいてテンポ良く怖がらせてくれる。表題作が一番ぞぞ~。これを読んでいるあなたも…という展開は怖い!怪談って怖いけどおもしろい。2016/08/07
tow
11
これもすぐ読みきれなかった本。そういうときは無理して読まないようにしている。だって、怖いじゃない。面白かった。怪談師だからか、各話の、落語みたいな漫才みたいな、ころんとした落とし方が面白かった。2018/09/28
イカまりこ
9
怪談師というお仕事があるとは知らなかった。いつもは怪談を語る方の初めての著作。だからなのか、文章が語りっぽく読むべきか、物語として読むべきか迷う。話をまとめる一言が実話っぽくなくしてしまうものもあった。稲川さん級に有名だと文字が声となって脳に入るけど、聞いたことない声の方では最初からハンデだな、と。だけど怖さは凄い。一拍遅れて脳が理解する怖さ。さらに挿絵があって、構えず捲ったページのイラストにギョッとすることもたくさんあった。怖くて本をがっちり持てないw2017/02/02
arisaka
7
札幌の怪談バーで語っている怪談師による初の著作。ネタ的にはさほど新味も強烈なものもなかったけど、なんとなく怖い、じわじわと怖い。やはり生身のお客さんと向かい合って怪談を語っているからだろうか。怖がらせのツボがちょっとずれているようで、そこが怖い。2016/09/01




