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内容説明
闇を彷徨い苦悶する女子たちの実像に迫る!
10代20代の若年女子を巡る状況は厳しいものがある。
精神的、肉体的虐待に父親による性的虐待。そして、一見すると何の問題があるようにも見えない女子が過剰な期待をかけられて「教育虐待」に悩んでいる。
さらには、貧困や学校でのイジメなどで苦しみ、自殺などの自傷行為を繰り返し、自己承認欲求のために、また食べるためにカラダを売っているという現実がある。
相談したくとも相談できない彼女らは、既存の制度からもこぼれ落ちてしまい、社会の統計からも消されて学校からも社会からも「なかったもの」として扱われ、現在も生き地獄のような日々を過ごしている。
自己肯定感が少なく、「自分なんて産まれてこなければ良かった」「自分なんてどうなってもいい」と自信を失っている。その一方で被害者でありながら、「やめてと言えない自分が悪い」と思い込み、学校や職場で必死に「普通の子」を演じ続けている。
そんな彼女らの本音に迫る迫真のドキュメント。見えざる現代日本の残酷な現実を暴く。
人気漫画家・沖田×華との特別対談も敢行。彼女の赤裸々な告白は息を飲むような重みがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
95
これが書かれたのが2017年だから、今はコロナの後にもっとひどい状態になっている気がします。東横キッズとか立ちんぼとか。大人は名誉やお金で紛らわせられるけど、子どもには名誉やお金がないってのを読んで···日本って先進国だしキレイだけど、こんな闇を見てみない振りをしているんだよなぁって思います。名士とか医者とか共働きで経済の余裕があってもこうなってしまっているので。2024/01/03
スパシーバ@日日是決戦
93
{2016年} 今の日本で少女たちを救う機関は大まかにいって3つあり、児童相談所の一時保護所(全国に135ヵ所、17歳まで)、退所後は児童養護施設(570ヵ所約3万人が入所、18歳まで)、自立援助ホーム(123ヵ所15~20歳まで-但し定員が800人と少ない)、婦人保護施設(49ヵ所約1千人が入所18歳以上、-入所に到るまでの敷居の高さや生活ルール上の縛りを嫌い入所率は1/3以下)。自分一人で抱え込むのが一番良くない。誰かに話を聞いてもらうことで、立ち直るきっかけを掴むこともある(ネバー・ギブ・アップ)。2016/10/21
しいたけ
81
日本性科学情報センターによると、18歳未満の女子の39.4%(男子は10%)が性的被害を受けているという。加害者は実父が37.3%と突出して多い。歪んだ大人のあまりにむごい負の遺産を背負い、生涯苦しむ子どもたち。自分の苦しみを言葉にできない少女と『沈黙』の時間を共に過ごすだけで前に進み始める子どもがいるとの三好さんの言葉に深く感じ入る。それとは別に、他の方のレビューにもあったが、この本のこの薄さはなんだろうと考えながら読んだ。ショッキングな体験談に頼り、提起したい核が伝わらない。沖田さんとの対談も残念。2016/09/29
ゆう。
41
とても胸が辛くなりました。子どもであること、女性であることで精神的、身体的、性的な虐待の犠牲となり、その後学校生活が送れなくなったり、普通の暮らしができなくなる実態は、福祉や教育が子どもたちの最善の利益を保障するとはどういうことなのかを深く考えさせるに充分すぎる内容でした。家庭も当事者である子どもたちも暴力と性産業に蝕まれ、社会的に孤立していく実態は、寛容な社会の在り方とつながりある社会の在り方を問うているように思いました。2017/10/05
謙信公
19
精神的、肉体的、性的虐待、過剰な期待をかけられる教育虐待、貧困、イジメなど、深刻な問題を抱えながら刹那を生きる若年女性の本音に迫る。小学校にも行かせてもらえず自分の名前が書けない女性、父親の子供を2度堕胎した女性など、相談したくてもできない彼女たちは、既存の制度からもこぼれ落ち、家族や社会からなかったことにされていく。自殺、自傷行為に走らせ、カラダを売って承認欲求を満たし、生活の糧にせざるを得ない残酷な現実。子どもを持つべきでない親の存在が子どもを悲劇にする。加害者側のルポがあれば読んでみたい。紹介請う。2023/07/26
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