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内容説明
『少年チャンピオン』という少年漫画誌に連載された漫画は、まさかの“戦うバアさん”が主人公、しかし実は王道の本格妖怪漫画だった! 絵本シリーズまで収録した「のんのんばあ」完全コンプリート!(注:自伝エッセイ「のんのんばあとオレ」は、この巻には収録されておりません) 「水木しげる漫画大全集」-半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
永野芽郁と田中圭を足して2で割った寺
17
これはお勧めだ。なぜなら萩本欽一が巨大化して、ブリーフ一丁でモグラコングと戦う珍品『キンドコング』が最後に載っているからだ(笑)。これは話も目茶苦茶シュールで相当面白かった。表題作『のんのんばあ』シリーズも楽しい。バイタリティ溢れる元気な老人の姿は良いものだ。妖怪ものではないが『南海冒険王』という南方物の短篇も好きだった。水木しげるの妖怪物の中でもコミカルでコントのような作品(雑なものもある・笑)ばかり集めたバラエティに富んだ一冊なのが良い。水木ギャグは好きだが妖怪が苦手な私が全編楽しく読めた。2014/05/03
ぐうぐう
16
『のんのんばあ』が、すこぶるおもしろい。妖怪博士であり、妖怪バスターでもあるのんのんばあの活躍を描く漫画だが、のんのんばあにはモデルの人物が存在しており、それは水木が幼少の頃に近所にいたおばあさんで、彼女がした不思議な話が水木を妖怪の世界へ導くきっかけになったという。いわば『のんのんばあ』は、水木漫画のルーツとしての漫画なのだ。2014/02/06
永野芽郁と田中圭を足して2で割った寺
13
余りにも面白いので、『南海冒険王』と『キンドコング』だけ再読した。巨大萩本欽一が都民に小便をかけるシーン、モグラ嫌いの欽ちゃんが坂上二郎の説得(欽ちゃんの最愛の家族に巨大モグラが屁をするかも)によって闘志を剥き出しにするシーン、福田赳夫総理のキンドン賞決定シーン、いずれもくだらなくてつい笑ってしまう。そして脱力のラスト。読むべし。2014/05/03
大臣ぐサン
3
70年代に週刊少年チャンピオンに掲載された『のんのんばあ』と月刊マンガ少年、パワァコミックに掲載された読み切りを中心に収録。いずれも初見の物ばかり。あいかわらず荒唐無稽ながら当時の流行を取り入れたストーリー展開になっている。『キンドコング』が秀逸。2014/02/04
c
2
これはヤバイ。三期「鬼太郎」や「悪魔くん」同様、「のんのんばあとオレ」のドラマ版も幼年期の記憶と地続きなので、思い入れは強い。しかしよく考えると、原作も漫画版も読んだことがない。のんのんばあがゴーストバスターとして活躍する作品があったことも知らなかった。不定期だが少年漫画誌連載で、当初は鬼太郎や悪魔くんに代わるヒーロー(ヒロイン)として売り出すつもりだったのか。尤も、少年漫画の主役がおばあちゃんという発想自体少年漫画誌の劇画路線の行き詰まりだし、更に内容もカオス。「わたしは神だ!!」のコマの唐突さは凄い。2015/11/19