内容説明
「今すぐに、この無礼なふるまいをやめなさい」腕をつかんでいる男のグレーの瞳を見たとたん、オリヴィアの全身に震えが走った。公爵令嬢である彼女を詐欺師と間違えたうえに変人呼ばわりしたその男――アメリカ帰りのセント・レジャー伯爵は非礼を詫びたが、オリヴィアは激怒して立ち去った。翌朝、彼女の経営する調査事務所に伯爵が現れた。彼は昨夜の許しを請うと、深刻な様子で申し出た。「私の家に二、三週間、滞在してはもらえないだろうか?」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
10
モアランド公爵家の秘密1作目。変人ばかりの"いかれたモアランド一族"の三女ヒロインは偽霊能者を暴くことを仕事にしている。交霊会でトリックを調べようとしたところを勘違いしたアメリカ帰りのヒーロー伯爵に捉まって喧嘩別れ。しかし翌日、ヒーローが訪ねてくると、女霊能者に心酔する母親の目を覚ますためにヒーローの館に滞在してもらいたいと頼まれて…。インチキを暴くつもりが、本当に幽霊に遭遇したり同じ夢を見たりとパラノーマル要素が強い。出会いこそ最悪だけれどスムーズなロマンスでイチャイチャをしっかり楽しめて良かった。2020/03/31
しろねこちゃねこ
2
夏の時期の読書にぴったりのスリリングなお話でした。ブックオフで大量購入したキャンディスキャンプ本の山を消化中2015/07/26
みか
0
モアランド公爵家の秘密シリーズ1作目。兄が亡くなり、伯爵の地位を突然継ぐ事になったスティーヴン(ヒーロー)と、公爵の娘であるオリヴィア(ヒロイン)。スティーヴンの母は、息子を亡くしてから霊媒師に傾倒してしまった。そのインチキを暴くため、心霊現象調査員のオリヴィアに屋敷に滞在して欲しいと頼むのだが…。なんだか設定に現実感がなく、ストーリーに気持ちが入れなかった。後半少し面白かったけれど、物足りない気がした。2012/08/05
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