FEEL COMICS<br> ひばりの朝(1)

個数:1
紙書籍版価格
¥712
  • 電子書籍
  • Reader

FEEL COMICS
ひばりの朝(1)

  • 著者名:ヤマシタトモコ
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 祥伝社(2016/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396765552

ファイル: /

内容説明

少女の正体は魔性か、凡庸か。 [HER]を超えるヤマシタトモコ快作、誕生。 「あたしがわるいんです」 手島日波里(てしまひばり)、14歳。同い年の子どもより、肉感的な身体つき。彼女を知れば、男はたいがい性的な感情を抱き、女はたいがい悪意の弾をこめる。「値段のついてる『おんなのこ』……あたしとは違ういきもの」 彼女にまつわる心理展覧図はどこまでも繁(しげ)るが、真実の正体は誰が知るのか──。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

82
周囲から“魔性の女”的に見られてしまう少女日波里(ひばり)が主人公のお話。でも主人公よりその周りの人たちのお話とか彼らから主人公を見たお話という感じ。辻先生視点のお話が、これくらい割り切る努力をしないと色々な感情が渦巻く場所で暮らしていけないだろうし、案外こういう先生ってたくさんいるんじゃないかと思った。読んでいて気持ちのいいものばかりではないけど不思議と引き込まれた。2014/05/23

71
14歳の女の子を主人公に描くドロリッチな物語。悪意剥き出しの人だけじゃなく、表面で味方の振りして内心ではほくそ笑んでいるとか、ホント読んでいてしんどくなる。異性からは性的な目で見られ同性からは敵扱いって人は、男女関わらず必ず存在するけれども、物語として読んでいくと本当に人間の愚かさ、醜さがこれでもかってほどに追い討ちをかけてくる。テーマはおそらく「魔性を取り巻くもの」なのかなぁ。魔性と呼ばれる人の持っているものと周囲の人の嫉妬や憎しみ、怒り、拒絶の正体を暴こうとしているのかも。次回作、やっぱり気になる。2013/04/15

wata

55
1人の少女を巡って、彼女を取り巻く人々が勝手な妄想やミツの味や、興味本位で追い詰めていく感じが淡々と。誰も彼女をよく見て助けようとしないの?2016/01/01

くりり

38
日波里、中2、発育が良く女性的な身体つき、クラスでは浮き、友達はできず、男性からは性的な目で見られ...重い2016/01/22

ネロ

38
ヤマシタさんらしいというか..でも今作は「HER」とかに比べてちょっと後を引く気持ち悪さがありました。作中に漂う負のオーラが強過ぎて。外見と内面に大きなズレを抱える少女、日波里。母親でさえも彼女のズレ気付きません。結局外見のイメージに引っ張られて周囲が彼女をそうしたててしまいそうで恐いですね。訥々と語る幼い口調がなんだか不気味です。作中、「死ねよ、頼むから」とか「ふざけんな」ってセリフが多過ぎてちょっと気分悪くなりました。しかし、登場する女性全てに共感してしまいます。やっぱりそこが凄いですね。2012/09/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5221832
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす