内容説明
雑誌「正論」に3年にわたって連載中の「世界の『歴史』最前線」に大幅な加筆訂正を施し、再編集したものの単行本化。保守派の若手論客として注目を集める著者の初の歴史論文集となる。西尾幹二氏、中西輝政先生が推薦。 英仏独伊露の各国言語に精通する著者は、世界中の最新の歴史論文を渉猟し、それらを自家薬籠中のものとして再構成する。とりわけ旧ソ連の秘密文書公開にともなう「ヴェノナ文書」をいち早く日本に紹介したことで、世の注目を浴びた。本書では従来の常識を覆す新しい論点が次々と提示され、読者を知的興奮に誘う快著!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
私は必ずしもこの著者の考え方にもろ手を挙げてそうだというつもりはないのですが、このような見方でもって世界史とくに近現代史を分析していくことも必要であると思っています。戦後の歴史の教科書などについての議論も様々あるとおもわれますが、一つの見方だけではなく多面的な面からみていくことも必要なのでしょう。ただこの本の題名は何とかなりませんかねえ。2018/03/25
hk
26
「日本国内で韓国・朝鮮人を標的としたヘイトスピーチが横行」⇒「憎悪表現規制が強まる」⇒「表現の自由が侵害される」⇒「歴史に対しての丁々発止の議論ができなくなる」⇒「いわゆる歴史修正主義に対する締め付けが強くなり、戦勝国史観(ヤルタ・ポツダム史観)が完全に定着する」 これはまさに現在進行形で進んでいる事態であるが、本書においても危惧がなされている。ドイツではホロコーストに対して一切異論を唱えられない。唱えれば法に則って罰せられる。表現の自由よりもナチスにあらゆる穢れを押し付ける道をドイツは選択したのだ。 2017/06/13
Syo
19
これは、ちょいと 難しいかな。 っていうか当たり前の 面白くないところを 取り上げている ような気がした。 直感で。 なのでタイトルだけ流し読み。2018/04/26
T坊主
18
この本を読んで一番感じた事は、かって米、日の政府内部、近辺に共産主義者がいた事、そして今もいるのではと考えてしまった事。今は更に、米、中、韓のエージェントが政官マスコミ、教育界にわんさといるのではないかと思った。その一環が加計、森本問題かもしれない。2017/07/30
ネコ虎
17
近現代史の定説に変更を迫る斬新な書。歴史修正主義とは政治的な非難を含む用語になってしまっているが、共産主義者の働きかけの意味を探ることでこれまでの歴史解釈に新たな枠組みを提示する。 この本は概要のみだから「なるほど」とまではいかないが、ここ100年の歴史の節々での不可解なことへのヒントが数多く与えられて、もやもやが晴れていく予感を感ずる。 スターリンの陰謀が世界を変え且つ英、米、日、中に巣食う共産主義者の亡霊が未だに世界を彷徨っているのだが、残念ながら共産主義者たちの陰謀の強靭さには舌を巻くほかはない。 2016/10/17
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