内容説明
身体は日ごとに成熟してゆく。胸も豊かに色づいてきた。だが、彼女は外の世界をまだ恐れていた。ロシアの血をひくその容貌が、好奇の視線を集めてしまうから。薫、あなたは恋を知らぬ少女だった。『海猫』を甦らせた表題作をはじめ、現在まで描いてきた短編より選びぬいた、オリジナル作品集。純粋さ、喪失感、静謐な喜び、癒えぬ哀しみ……。恋愛にはきっと、人生の全てがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
21
☆3 今一つ。好みの作品とそうでない作品の落差がありすぎ。「夜のほとり」「White Love」「蒼い乳房」は引き込まれたけどそれ以外はどう解釈すればいいのか、読ませどころはどこなのかわからないものが多かった。長編の外伝もあるとのことだからある程度は仕方がないのかな。2021/04/10
kamomi
7
以前、海猫を読んでいたので読んでみました。最近、ミステリー、人情もの、警察ものなどを多く読んでいたせいか男女の機微に疎くなった自分を実感(^_^;)短編集だったので、だんだん昔の自分(?)を取り戻すべく読み進めました。札幌や函館が舞台です。私にとっては地元小説ですね。*図*2012/01/21
Iso
6
北海道に行きたくなりました。2015/07/19
チェス
5
海猫 早く読みたいなぁ。図書館本。2019/03/29
海野藻屑
4
いやらしい目で見られること快感に覚えることは非常に正しいことだと思うが、すべての女にその素質があるとは限らない。2017/05/14