内容説明
生物的自然の歴史的発展に基づいてきた生命科学をより広い視座からとらえ直し、社会と文化における「人間」、そして自然史における「にんげん」との統一を試みる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
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総合人間学という新たな(?)試みに対して、深い興味を持った。掲載されている個々の論文については、それぞれに興味のあるものであったが、総合人間学の大きな課題でもあろうと想われる、自然科学と人文科学との融合、あるいは協働といった面で、いかなる成果、あるいは今後の展開が示されているのかが、正直なところ、自分にはよく理解できなかった。しかし、俗な言葉でいう文系と理系の融合・協働は、これからの人間活動にとって不可欠であることは間違いなく、その意味での期待は大きいと想われる。2013/09/28