内容説明
画力もあり、ストーリーもうまい、力量のあるマンガ家が、ふと気がつくといなくなっている。富樫義博、山田花子、ちばあきおらの跡を追い、「消えたマンガ家」の裏にある、マンガ雑誌の苛酷な現実を暴く。
1996年刊行の紙書籍版より、一部変更箇所があります。掲載されている漫画家は以下です。
ちばあきお
徳南晴一郎
冨樫義博
山田花子
ねこじる(ボーナス・トラック)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘタ
17
鴨川つばめについて知りたくて手に取った。生い立ちや、創作に対する姿勢、覚悟を知って、その強烈な独創性は思い付きだけによるものではないと感じる。「あれ見てから学校へ行くと遅刻じゃないですか。」 「だから毎朝ビンタもらってたんですよ。相手がサッカー部の顧問で、もう手加減なしですよ。でもね、一年間、どんなにビンタ張られても、やっぱり『ピンポンパン』見て行ってたんですよ。」 天才にはちげぇねぇや。2019/03/10
ケロたん
3
1人の才能を搾って作り出された作品を毎週読めるありがたさ。これからも読み続けます。2024/03/31
turutaka
3
色々なタイプの「消え方」がある。マンガ家は本当に過酷な商売だと思う。恐ろしい確率の競争を勝ち残っても、まだ戦わないといけない地獄。消費者たる自分はマンガ雑誌をパラパラめくり、1週間毎に消費を繰り返す。そういう行為に後ろめたさを感じるほどに、マンガ家の実情は過酷だ。2020/12/14
kabeo
2
週刊少年漫画誌に連載している作家さんのストレスは相当なものだろうな。作品を完結させたくても完結させてもらえないのは辛い。読む側からしても適度な長さで纏まっている作品の方が読み返すといいなと思うのですが、人気作品の連載だとそうもいかないのですね。2016/02/15
tak
1
★★★☆☆2021/10/26