内容説明
留まることを知らない政治不信を裏付けるように、下がり続ける投票率――もう日本人は「政治」や「選挙」には期待できないのだろうか? 「選挙」の現場を取り仕切り、候補者を勝利へと導く「選挙プランナー」の著者が、「選挙初心者」や「選挙嫌い」になってしまった人たちへ向けて、わかりやすく選挙の基礎知識を解説するとともに、私たちと政治・選挙のこれからを展望。最低限必要な「誰かに一票」のための知恵を学ぶ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
43
選挙コンサルティング、選挙プランナーを擁する会社がある、いろんな事業があるんだなあ、基本は対話だのこと。政治家を選ばないようにするには、当然明確な答えはない。まずは選挙の仕組みを知り、何を目的に政治家になるのかを見る。そのあたりから始めよう。以下メモ。選挙運動は曖昧なもの、細かい法律の抜け穴がある。乱立する政党を作る理由は、政党助成金がもらえるため(共産党は受け取っていない)。供託金を払う戦略。東京都知事選は後出しジャンケンが一番有効。選挙アレルギーの元凶、公職選挙法。2023/02/11
リキヨシオ
28
18歳に引き下げられ初の選挙。「政治が難しい」「誰に入れても一緒」「選挙がわからない」など若者の投票率があがらない。80歳までの人生で国政選挙の回数は約44回…投票=意思表示は貴重な機会。しかし公平な選挙を掲げる公職選挙法には「政見放送」「街頭演説」「名前連呼」など選挙嫌いに繋がる独特なルールが残っているのも確か。だけど投票率の低下によって得するのは特定の組織票を持つ候補者ばかり、政治家の国民への関心がますます低くなる。投票に正解はないけど選挙が続くからこそ自分の一票は重い。投票は行った方がいい。2016/07/06
wiki
15
2回目の読了。本のタイトルは真剣に自分自身が身につけたい能力の一つであるが、本の内容はというと、そこまでタイトルに沿った内容であるとは思わない。そもそも選挙とは?その制度や法律は?から、政治家が何を考えているか等を選挙プランナーの目線で語る。冷静に考えれば、政治家とは数年に一回の選挙で落選したら即無職という過酷な職務だ。そして国民は政治家に潔癖を求め、スキャンダル一つでも政治生命は終わる。聖人のような人でないと本当の意味での政治家は成し得ない。そうした意味で、特に成り上がりの政治家は尊敬する心が生まれた。2019/06/05
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
15
【図書館本、1回目】表題から期待された、「残念な政治家」とはそもそもどんな存在であるかが明示されていなかったように思われたので、その分、心に残らなかった。政治家は3万人以上いると言われるが、そのほとんどが「まとも」に働いている人たちだと言う。しかしながら、選挙に関心が持てない人たちが持ってしまう「ダルさ」と、政治意識の高い人たちの「啓蒙」は噛み合わない。それでも互いを知り、共感することから、選挙という「あなた」と「社会」との対話をし続けてほしいというのが著者の考えであると推察する。2017/07/08
まゆまゆ
14
有権者の無関心と政治家の焦りの間にある大きな溝を埋めるためには、対話と共感が必要である。政治を自分と関係がないと思う人たちは、実は一生涯のうち100回近く投票のチャンスがあるということをきちんと認識した方が良い。政治を意識する瞬間は人それぞれなんだろうけど、何度も投票行動を続けることで意識を変えていくことができる、というのはその通りなんだと思う。2016/07/27
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