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内容説明
サンカ作家三角寛の代表作。戦前、大日本雄弁会より刊行された『山窩血笑記』より、現在読めないものを精選して構成。初期三角が描くピュアな世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
24
色恋を含めた交流を軸に、山窩の生活を描いた短編集。山窩と言えば、山での生活を生業とし漂流する民のイメージがあったけれど、この本では独自の山窩社会も描かれていた。当時の日本の規律や世相に縛られず生きている一方で、山窩独自のルールには絶対であった点にも驚いた。民俗学的な検証は別にして、物語としての山窩の世界に触れて堪能したのが本音。基となる世界観が独特で、幻想的に感じた点もあった。底本は1937年刊。2021/04/11
バーベナ
4
サンカの人々の暮らしを描く短編小説。独特の言い回しや、言葉、習慣、考え方などが伝わってくる。2015/02/26
塩崎ツトム
2
何度目だサンカ小説。何度目だ三角寛。犯罪小説・文化小説といった体裁をとっていた既刊と打って変わって、こちらの収録作はイッキに通俗小説っぽさが出てくる。2014/12/25
saga
1
サンカの話し。 方言というか独特の言い回しを知ることが出来ました。 流し読み気味になってしまいましたが、「雲の上の裸女」が楽しめました。 今でいうアマゾンの奥地に住む人達なのかなというイメージで読みました。2016/11/20
adumin
1
サンカ2冊目。野生美賛歌。感情の表現が独特。叙事的なんだけど主観的というか。偏屈な印象派の画家が多摩や武蔵野を風のように横切るサンカを油で描いたような、力強さと愛情を感じる。2015/06/26
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