内容説明
生物的時間。この新しい時間の見方を使って現代社会を眺めてみると、少子化、高齢化、エネルギー問題等々、今日の日本が抱えている問題は、すべて時間の捉え方が偏っていることに起因すると著者は主張する。
良く生きるとは、良い時間を生きること。良い時間をつくりだすために、そして現代人を「時間の奴隷」状態から解放するために、歌う生物学者が提起する、時間観のコペルニクス的転回の書!
安定した食糧供給、安全で清潔な都市づくり、頼れる医療、これらは莫大なエネルギーを使用することにより成り立っています。エネルギーをふんだんに使っているからこそ、このような長寿社会が可能になっているのです。だからこれを、エネルギーという代価を支払って寿命という時間を買い取っているのだ、と見ることもできるでしょう。私たち現代人の寿命は、決して自然のままの動物としての寿命ではありません。現代文明がエネルギーを使ってつくり出した人工的な寿命なのです。(本文より)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
21
今でさえこの本の内容に反発する人が沢山居そうなのに、初版が出版されたのは約20年前だよ!本川先生はもちろんのこと出版元も勇気あるなぁ。超高齢化社会の到来に備えどう生きるか?を生物学的な視点で考察した内容だけど、エピローグのナマコの話が秀逸。ガクブルものです(笑)2015/06/18
びっぐすとん
16
図書館本。非常に面白かった。体重60㎏の哺乳類の寿命は計算によると26.3年。縄文~江戸時代の平均寿命は31歳。それだけあれば成人し、子供を育て上げられる。現在の寿命80年は生物学的には意味のないエネルギーの無駄使いな上、子孫の分まで使っていることになる。現代人は生きるのに必要な量以上のエネルギーを使っていることに気付かなければならないと高齢化に警鐘を鳴らす。手厳しいが言ってることは正しい。かつての標語「狭い日本そんなに急いでどこへ行く?」ではないが、効率便利の追求が自分達の首を締めることを危惧している。2019/02/07
♡kana*
12
タイトルに惹かれて読んでみたものの、イメージしていた内容と違って、途中まで。2016/06/29
ひまわり
8
衝撃的な題名だけれど生物学の本でした^^「ゾウの時間ネズミの時間」の著者。物理学と生物学の考え方の違いも目からうろこ状態でした。経済を生物学的に論じていくのも面白い。最終的に人間は老いてからどう生きるべきかには大賛成!これからはそうなっていくでしょうね。2013/01/28
三丁目の書生
4
生物学的時間論であり、過激な時間論。 少し前に読み終えたので内容はほとんど忘れてしまったのですが、瞠目すべきことが色々書かれていました。(機会があれば読み返したい) 一番面白いと思ったのは、対数が役に立っていること。 私は高校で対数を習った時、対数とはどういう意味があるのか全くイメージができませんでした。数学の授業も公式や計算法だけ教えるのではなく、もっと工夫して意味まで教えるようにしてほしい。 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2021/02/25/2005262021/02/25
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