岩波ジュニア新書<br> 日本人は植物をどう利用してきたか

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岩波ジュニア新書
日本人は植物をどう利用してきたか

  • 著者名:中西弘樹
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2016/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005007189

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内容説明

和紙をすくときに使う糊,節分に戸口に魔除けとして使うもの,家紋の半分以上に使われているもの,どれも植物だ.食料や家屋にはもちろん,日常の道具や楽しみにも,植物は用いられてきた.エネルギー・材料両面での石油依存や原子力からの脱却を考えるためにも,自然を暮らしの中に取り込んできた先人たちの知恵を学びたい.

目次

目  次
   はじめに

 1 食材として
  1 野生の果物
  2 山菜から野菜へ
  3 漬けもの
  4 古代の穀物・マコモ
  5 甘さを求めて──甘味植物
  6 辛さを求めて──香辛植物
  7 救荒植物
  8 餅

 2 健康のために
  1 お 茶
  2 風呂を楽しむ
  3 お灸とヨモギ
  4 薬になる植物
  5 不老長寿の薬草を求めて

 3 日常の道具として
  1 箸
  2 うちわと扇子
  3 櫛
  4 楊 枝
  5 桶と樽
  6 縄とむしろ
  7 おひつとしゃもじ
  8 下駄とぞうり
  9 ほうき
  10 杖

 4 成分を利用する
  1 洗う──洗剤
  2 貼りあわせる──糊料
  3 染める──染料
  4 塗る──漆
  5 磨く──研磨材
  6 油を採る──油用植物
  7 毒を使う──有毒植物
  8 木 炭

 5 家の構成要素として
  1 屋 根
  2 ござと畳
  3 柱と梁
  4 襖と障子
  5 よしずとすだれ
  6 生け垣
  7 屋敷林

 6 年中行事との関わり
  1 正 月
  2 七草がゆ
  3 節分と魔除け
  4 桃の節句
  5 桜と花見
  6 端午の節句
  7 夏を過ごす
  8 七夕とお盆
  9 秋の七草

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たらこりっぷ

11
植物を食材として利用するのは誰もが「当たり前」と感じることでしょう。それ以外にも、日常の生活道具や住環境を整えるために、さまざまな植物がふんだんに使われていました。今の小中学生の世代には「昔のこと」としてひとくくりにされてしまうのかもしれません。科学技術によって作り出される新しいモノを否定するつもりは毛頭ありませんが、自然のものに生活の知恵を加えて暮らしていくのも大切にしたいです。2015/02/12

6
はるか昔から、日本人が衣食住の中で深く付き合ってきた植物の話。自生する様々な植物の特性を把握して、物によっては栽培もして、色々な用途に利用してきたことがわかりやすくまとめられている。見直したい技術もたくさん。所々でにじむ"昔は良かった"な感じがちょっと気になった…かな。2016/09/18

phmchb

4
( ..)φメモメモ『植物と民俗』宇都宮貞子、岩崎書店(p25)/『かてもの』莅戸善政(1800)、『救荒便覧』遠藤通(1837)、『救荒本草啓蒙』小野職孝(1843)(p35)/『うちのトコでは』もぐら、飛鳥新社(p69)/『草木錦葉集』水野忠暁(1828)(p201)2019/12/17

ジュリ

2
そこら辺に生えている草が利用できる。「雑草は邪魔だ!」みたいに草刈が行われるけど、雑草の価値を見直して欲しい。茅葺き屋根が30年ももつのには驚いた。2013/06/17

1
植物ってこんなにも身近なものなのかとあらためて認識した2019/01/19

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