内容説明
ブッダはなにを語り、どのように説いたのか。その教えを最も純粋なかたちで伝える最古層の重要な仏教経典の集成。阿含=アーガマとは伝承されてきた聖典を意味する。これらの経典群のなかには、あらゆる宗派を超えた仏教の原初のすがたがあり、その根本がある。本書は厖大な阿含経典群のなかから、よく古形を保ち、原初的な経と判定される諸経をとりあげ、パーリ語原典からの現代語訳と注解で構成。第3巻は、ブッダとその弟子たちの説法、出家、修行、さとりの消息などの仏教の根本思想と、ブッダの大いなる死を記した「大般涅槃経」、それに経典編集の実情にかんする資料を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
19
前二冊が教学中心だったのに比べ、この巻では仏陀自身や仏弟子のエピソードが中心となっている感がある。特にそれが顕著なのは仏陀の出家から初転法輪までを説いた部分と、最後の旅と結集。特に最後の旅は何度も読んだことがあるが、読む度に胸に迫ってくるものがある。その他にも盗賊アングリマーラの話等仏弟子の話や、当時の自由思想家である六師外道の事等仏教の枠に収まらない部分等、仏教の教えという面を離れても面白く読める所が多いように思えた。ただ、やっぱり先の二冊で基本を抑えた上で読んだほうがいいような気もする。2013/02/13
記憶喪失した男
6
たいした内容はない。中阿含経典、長阿含経典の抜粋であり、全訳でもない。2017/10/09
デキストリン (皐月はじめ)
0
感想・連想 旅の終わり,釈迦の入滅 生きた文章?2014/10/26
やまえつ
0
中量の経典群、長量の経典群、大いなる死、五百人の結集が翻訳されている。印象に残ったのは、沙門果経で沙門になるとどういう利益があるかを釈尊が語っているところと、大いなる死で釈尊が遺言を残しているところである。いろいろな短い経典を集めて長い経典を編集したらしいが、長い分読み応えがあった。2012/10/31
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