スマホで始まる未来の医療 ~医療+ICTの最前線~

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スマホで始まる未来の医療 ~医療+ICTの最前線~

  • ISBN:9784822237622

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内容説明

病院にiPhone 3400台導入!?
未来の医療が見えてくる

 2025年には三人に一人が65歳以上になり、超高齢社会を迎える日本――。医療費をはじめとする社会保障費が増大し、認知症などの急増も予測される中、医療そのものの転換が求められています。病気を治すだけでなく、病気にならないための体作りや、病気後のケア、さらには介護まで、医療が保健や福祉とシームレスにつながる存在になってきているのです。
 そこで重要な役割を担うのがICT、情報通信技術です。距離の壁を越え、膨大なデータの処理が得意なICTによって、境界を超えて人々が共創できる環境が生まれつつあります。その端緒が今やICT機器の代表格となり、誰もが手にしているスマートフォンです。
 実は今、スマホアプリが“医療機器”として認証される時代が訪れています。スマホと連携するウエアラブル機器が取得した生体情報は健康管理、疾病予防にも使われ始めています。「携帯は病院内で使えないのでは?」、そんな疑問はもはや過去のものです(全て本書でしっかり解説しています)。
 本書の著者である東京慈恵会医科大学 先端医療情報技術研究講座は、iPhoneを病院内に3400台導入し、患者のケア品質向上のためのナースコールシステムの次世代化など推進しつつ、さらに次を見据えた様々なICTによる取り組みを民間企業とともに研究・開発、そして実践しています。本書は専門的な内容も含まれていますが、医療従事者、IT関係者だけでなく、健康で長生きしたいと考える全ての人に、超高齢社会の課題を解決する“未来の医療”を垣間見せてくれる一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしば

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慈恵医大がiPhone3400台を導入。 数々の革新的なアプリケーションにより医療現場を次のステージに上げようとしています。 本書では、医療分野を取り巻く社会環境の解説に始まり、iPhone3400台を導入した経緯、アプリケーションの紹介とICT、IoT、ロボット、VR技術の医療分野への適用について論じられています。2017/03/25

Teruhisa Fukumoto

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現在の医療の課題(社会情勢・簡単な法の現状など)の前提が丁寧に共有されており、理解しやすかった。後半のAIとかIoTとかは繰り返された議論なので、導入に向けてのハードル(とその解決)なんかも記載がされていると個人的にはありがたかったなと。2021/01/02

さるたん

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慈恵医科大学へのスマホ導入をトピックとして、スマホやICT、IoTの導入によって生じる医療の変化を論じた1冊。 「スマホの導入によって、今までできたことができなくなることがないようなデザイン」を大事にしていますが、旧態依然として動かない医療業界に革新をもたらすには、この前提を踏まえるのが大事なのでしょう。 スマホを導入することによるイメージ論(医療機器に影響があるんじゃ?とか)を、リスクとベネフィットの天秤によって前に推し進める力の元はどこから生まれたんだろう、と感銘を受けました。2019/06/25

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