内容説明
母の死を深く嘆くブランカ。気晴らしをすべきだという周囲の忠告を受け入れ、カダケスに行くことを決めた。二人の子供、二人の元夫、妻子持ちの愛人、二人の親友とともに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
117
40にもなって、少女のように自分語りをひたすら続けるのはやめにしない?お母さんが亡くなってツラいのはわかるけど、もっと正面から悲しんで受けとめないと、後でぶり返しがくるんじゃないの?今は私が悲しいんだから、みんなかまってよ〜なんて、2人も子供がいるに甘ったれないの!と言いたい気持ち。ダリの生誕地はカダケスのそばだし、彼の絵にもカダケスは出てくるからそれを楽しみにしていたのだけど、風景の美しい描写なんて臨むべくもなかったわね。映画になれば味わい深いかも。もしかしたら、オールアバウトマイマザーみたいに。2016/08/28
ori
11
うーん… サガンっぽいけどサガンには程遠い。亡くなった母について書かれてる部分は良かったけど、その母の死に向き合うことを避けている、母の死を言い訳に周りに甘やかしてもらいたいと思っている40歳女性主人公の描写が中途半端にしか思えなかった。この主人公は作者自身のモテ自慢が透けてるの?という気すらしてきて興醒め。スペインではベストセラーだったらしいけど訴求ポイントはどこだったのかな… 入り込めないまま読了。久々にサガン読みたい。2025/01/23
su-zu
5
母親を亡くしたばかりの一夏の思いを託した、著者の自伝的小説。…賛否の分かれる作品だと思う。私も感想を書いては消し…している。母を亡くすことは誰にでも訪れることだけれど、誰にとっても大きな曲がり角になることで、特別感を出しても出さなすぎても、陳腐になることが多いテーマだから。私は20代で介護を始めて30代半ばで見送ったので、著者と重なることも多くて、その喪失感だけで一冊本を書きたくなる気持ちはとてもよくわかった。スペインらしいセピアな色合い、フランス的ロマンチックなムードもあり、忘れがたい印象を残す一冊だ。2016/09/04
GO-FEET
5
今年読んだ小説のなかでもっとも相性の悪い一冊! ★★★2016/09/02
春ドーナツ
3
スペインの現代文学を読むのは本書が初めてだと思います。いつか、ポルトガルの現代文学も読んでみたいですね。探せば、あるのかな?2016/09/06
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