内容説明
自動運転アルゴリズム開発会社の社長・坂本が拘束された。襲撃犯はその身柄と引き換えに首都高封鎖を要求! 緊迫のAIミステリ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
74
高速道路を走るレベル5の完全自動運転車がカージャックされた。外部との接触は一切絶たれ、閉鎖された首都高を1台で延々と走り続ける。さらにある条件下では仕掛けられた爆弾も作動するという。車内の犯人と運転手の様子はライブ動画配信で全世界に流されはじめた。拉致されたのは完全自動運転車のシステム開発企業社長、謎の犯人の目的はなにか。設定こそ2029年だがミステリー要素が強く、社会問題も含めてすぐ先の未来を想像させる面白いテーマ。SFジャンルやAIに詳しくないが読みやすかった。【第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞】2024/05/15
kazuさん
52
自動運転車のプログラミングにおけるトロッコ問題をテーマにした、近未来の自動運転アルゴリズムを描くSF小説。テンポが速く、物語の展開もスピーディーなため、面白くて一気に読めた。題材は新鮮でありながら身近でもあり、興味を引かれた。自動運転では、車が衝突する数秒前の意思決定は完全にプログラムに依存することを改めて実感し、トロッコ問題は今後も解決の難しい倫理的課題であり続けると考えさせられた。2025/02/10
Roko
34
完全自動運転車がかなり普及し、タクシーやトラックなどはもちろん、戸別配達用の自動運転の小型車が町の中で走り回る2029年の日本が舞台です。この自動運転システムのアルゴリズムの開発会社の社長、坂本が自分の自動運転車で外出しようとしたところを、何者かに襲われ、車ごと誘拐されてしまったのです。首都高を走りながら、犯人は犯行声明をネットで配信し、首都高の封鎖を要求しました。もし、要求に応じなければ2人が乗った車を爆破すると宣言したのです。スリリングな展開で一気読みでした。#ハヤカワ文庫の80冊2025/11/15
えも
28
安野さん2作目▼2019年という近未来を舞台に、完全自動運転にまつわる問題、あるいは企業の良心や技術のオープンソース化、社会的少数者との格差、警察組織、デジタル・ディバイドといった多様な問題を炙り出した作品▼疾走感と未来感が堪らない!2025/04/13
mayu
28
初読み作家さん。他の方の感想を読んで都知事選に出ていた方だと知って、驚いた。完全自動運転車が当たり前になった2029年の東京を舞台に、自動運転車のアルゴリズム開発者が突然現れた謎の男に車中で拉致される。配信をしながら要求を伝えているのに、男の 実在が中々掴めない…上げた条件を破った途端爆弾が爆発するという。やー、面白かった。絵空事ではない、完全自動運転車が見せる未来。完全自動運転車は便利だけど大量の失業者を産んだり、もっともっと深い部分に複雑な弊害がある事を考えさせられる一冊だった。2024/09/22
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