人工知能は敵か味方か パートナー、主人、奴隷――人間と機械の関係を決める転換点

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人工知能は敵か味方か パートナー、主人、奴隷――人間と機械の関係を決める転換点

  • ISBN:9784822251413

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内容説明

この10年、グーグルが自動運転車を開発し、ロボット会社を何社も買収した。
アップルはパーソナル・アシスタントのSiriを発表した。
そして今、人工知能やロボットが人間のビジネス、教育、ヘルスケア分野に導入されつつある。
人工知能は、人間の仕事を奪う敵になるのか、それとも人間の能力を「拡張」する味方になるのか――

グーグルのロボット会社買収や自動運転車の開発など
数々のスクープを飛ばし、プロジェクトでピュリッツァー賞も受賞した
ニューヨーク・タイムズ紙のベテラン記者が解説する!

グーグルは自動運転車で何を狙うのか?
東大出身のロボット会社「シャフト」や軍事ロボットを開発したボストン・ダイナミクスを買収して、どこに向かうのか?
ジョブズのラスト・シングス、Siriは人間を拡張し続けるのか?
AIはこれまで何度も、興隆期と停滞期を経験したが、現在のAIブームは本物なのか?

AIの過去、現在、未来を徹底的に分析する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Piichan

10
AI開発の歴史が淡々と書かれていて、タイトルにある「敵か味方か」は適切ではないと思いました。2017/09/17

やすお

5
人工知能が私たちの未来にどのような影響を与えるのか解説する本だと思ったが、まったく違った。これまでの人工知能の開発過程を紹介した歴史本だった。40年以上前から開発されている人工知能がどのように開発されてきたかを紹介するに留まる。記録としての価値はある。ただし、現代のAI開発者は“過去”を知らなくてもいいではないだろうか。本書は読者を選ぶ。AIの開発者ではなく、AIをビジネスに生かす、またはAIを販売する人にとってセールストークのネタになるくらいの役にしか立たない。過度な期待をしてはいけない本である。2016/10/26

kouki_0524

4
フレーム問題というものがあるらしい。AIやロボットというのは、目の前の事物が、自分がしようとしていることに関係があるのかないのかを判別したり推論することが難しいのだとか。現時点ではフレームを人間が設定してあげて、初めて機械は適切に仕事ができるということだろう。この本を読むと、科学者たちは人口知能研究の歴史の中で、フレームを除去したり、大きくしたりすることに心血を注いできたように思える。しかし、もし本当にフレームがなくなったらその時それは一体何者になるのか?敵か味方で割り切れればまだましな気がするが。。。2016/11/14

Mc6ρ助

4
人工知能(Artificial Intelligence)が可能かについて本書は答えを出していない。第三の人工知能ブームでディープラーニングが導く"認知"の地平は人工知能研究を大きく進め、その応用は自動運転車や自律ロボットを実用化する可能性が大きいようだ。それらの技術が社会をどのように変え得るかは人々がどのようにそれらを使いこなせるかということであり、その点当面まだまだ主体は人間。2016/09/03

GASHOW

3
人工知能という言葉のあたえるイメージが、ターミネーターのスカイネットやパーソンオブインタレストなどのすごいものを思わせる。自己判断するプログラムとして、考えるとコードやアルゴリズム作る人の能力や目的が反映した人工知能は、それを利用した際に不利益をまきちらすだろう。採用AIならば、人工知能による差別が助長され、警察AIならば出生地区によって予知逮捕される差別が問題となる。といった警告は別の本だったが、人は知能を与えるほど知能を知ってはいない。コンピュータができて100年あまり。今、歴史の真っただ中。2020/05/01

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