新潮新書<br> 脳が壊れた

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新潮新書
脳が壊れた

  • 著者名:鈴木大介【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 特価 ¥585(本体¥532)
  • 新潮社(2016/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106106736

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内容説明

41歳の時、突然の脳梗塞に襲われたルポライター。一命は取り留め、見た目は「普通」の人と同じにまで回復した。けれども外からは見えない障害の上に、次々怪現象に見舞われる。トイレの個室に老紳士が出現。会話相手の目が見られない。感情が爆発して何を見ても号泣。一体、脳で何が起きているのか? 持ち前の探求心で、自身の身体を取材して見えてきた意外な事実とは? 前代未聞、深刻なのに笑える感動の闘病記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

189
養老孟司先生の本の中で紹介されていた、脳が壊れてしまった本。突然41歳で脳梗塞になったルポライター鈴木大介氏。軽度の高次脳機能障害となる。人間も動物も脳で動いている。当たり前の動作や考え方が出来なくなる。…脳の壊れ方によって状況は大きく異なる。目に力がなくなり人格事態が壊れてしまったような恐怖感。脳損傷の後遺症は、直後に大きく回復するが、徐々に緩やかになり6か月後には障害がほぼ固定されるそう。この障害はいつまで続くのだろうという不安。微々たるスピードながらも、回復していく脳と適度に戦い続ける壮絶な体験記。2019/07/08

しいたけ

148
大介さんのルポには、いつも感銘を受ける。弱者への優しさ、少女を食い物にする卑怯者への怒り。勢いのある文からは人に対する真摯さが伝わってくる。その大介さんが41歳の若さで脳梗塞に襲われた。数々の後遺症と戦いながら書いた、大介さんにしか書けないルポ。それは初めて知る驚きの世界だった。大介さんが関わってきた、発達障害や虐待によって生きづらさを抱えた人たちの症状と、驚くほど符合する。発達障害の奥さんとの馴れ初めと深い愛情。「世の中の、面倒くさい人ほど愛らしく、興味深く面白い」。健康なうちに、是非とも夫婦で読もう。2018/11/06

ゆいまある

138
仕事で高次脳機能障害の人に関わることがあったのだが、具体的にどんな症状が出るのかいまいちピンとこない。なんかいい本ないかなと探していたら、当事者の書いたこの本が一番いいよとの声多数。あれ!「最貧困女史」の鈴木大介さんじゃないの。脳梗塞から高次脳機能障害になってたなんて知らなかった。この本では鈴木さんならではの視点で、高次脳機能障害と発達障害の共通点が語られる。やっぱり発達障害は怠けてるのではなくて脳の障害だ。リハビリが有効ではとの意見。私もそう思う。愛すべきお連れ合いはコンサータ効きそうな気がする。2019/04/13

ホークス

127
良書。取材記者の著者は41才で脳梗塞となり、注意欠陥や情緒障害など外見では分からない後遺症に苦しむ。前半では、著者の取材対象である障害者や精神を病んだ人の苦しみを、自身の体験を元に言語化する。後半、脳梗塞が自分の異常な完璧主義から来ていたと知る。本書で献身的に著者を支えてきた奥さんが実は発達障害であると明かした上で、著者は、一方的に保護者的な態度で奥さんに接してきた事を悔やみ、今までも実は自分の方が助けられてきた事を自覚する。奥さんのあとがきに胸が詰まった。読者が自身を見つめ直す契機となる一冊。2018/01/21

はたっぴ

105
『最貧困女子』を興味深く読んだのは一昨年か?その著者が41歳で脳梗塞を発症し、高次脳機能障害者となってからの病状記録。夫からの薦めで手にしたが、これは他人事ではなかった。著者が自分の病状をユーモラスに語っていて気軽に読めるのが唯一の救いだ。深刻な場面であっても、フィルムを回すようにありのままを伝えていて、しかもわかりやすい。ただ読むだけでなく生活スタイルを見直して予防に努めよう。病気の発症は日々の生活が引き金になっているのだと大いに納得。鈴木さんにはゆっくり健康を回復していただき、今後の活躍を期待したい。2016/11/26

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