新潮文庫<br> 当り屋ケンちゃん

個数:1
紙書籍版価格
¥385
  • 電子書籍
  • Reader

新潮文庫
当り屋ケンちゃん

  • 著者名:野田秀樹【著】
  • 価格 ¥385(本体¥350)
  • 新潮社(2016/06発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101415031

ファイル: /

内容説明

プロの当り屋、赤木圭一郎は、今を去ること十年前、当り屋専門学院の講師、当り屋文左衛門が言った言葉を思い出した。「幻の少年カスパー・ハウザーを見た日、あんたは当り屋をやめなあきまへん」。そして圭一郎は見た、幻の少年が、車の前へ身を躍らせるのを……。場外馬券売り場のガード下からアンスバッハのしらゆきつもる公園へ。母と子の愛憎が交錯する悲しくも美しい妄想の純文学。戯曲「小指の思い出」原作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nak34

11
奴が現れるまでは、面白かった。それからは、詰まんない。彼の限界か?!モリミーの様に最後まで読み込ませる気概が、ねぇ。以上。2013/04/19

入江

5
戯曲『小指の思い出』を野田秀樹自身が小説にした本です。言葉遊びが小説でも存分に愉しめました。悪ふざけをしたアルベール・カミュのよう。「『過去は金にはならないが、当たり前の邪魔はしない。許してならんのは未来である。未来というのは、不安とグルになって仕事の邪魔をする。当たり屋という職業は、決意から現実への距離が短ければ短いほど成功率は高い。未来が口をはさむ隙を与えるな』」 大好きな小説です。2016/05/19

あかつや

4
プロ当たり屋の男女がニアミスした時色んなことがスパークし、幻の少年がやってきてとんでもない事件が起こり、現実が妄想とせめぎ合ってワチャワチャっとなったあげく、母と子の愛と憎しみがどうたらこうたらなったような気がする変な小説。話の筋とかはまあどうでもいいな。野田秀樹らしい言葉遊びとか言葉の置き換えを楽しむもの。勢いだよ勢い。そもそも主人公の当たり屋が圭一郎では「ケンちゃん」ですらねえじゃねえか。タイトルの元ネタがケーキ屋なのか洗濯屋なのかしらないが、そういう簡単なところさえ合わせるつもりもないのがイカすぜ。2019/11/25

Kento Isikumada

1
表紙の絵が蛭子さん。2014/06/18

Tan Tan

0
戯曲かと思って購入したら、 小説でした(・_・; 中盤から野田さんの戯曲でもあるような現実と妄想を行き来する感じになりますが、戯曲だと舞台の上の役者がその埋まってないものを埋めるのですが、小説版だとそれを文字で補わなくてはいけなくて、それを表すにはページ数が足らなかったように自分は感じました。 ちなみにこの作品の戯曲版は 小指の思い出 という名前だそうです。2017/04/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/364427
  • ご注意事項