内容説明
若い小学校の先生にとって、もっとも苦労するのが子どもたちとのコミュニケーションのとり方。
ましてやクラス全体を1人でまとめ、授業を円滑に進めるのは、想像以上に至難の業です。
本書では、話のプロである落語家・立川談慶が、落語のエッセンスから、小学校の先生を対象とした、学級運営をスムーズに行なうための具体的な技術を紹介。
さらに、長年学校の現場に立ち続けてきた指導のプロである玉置崇が、そのエッセンスを実際の学級運営につなげる解説を行ないます。
「落語も授業も仕込みが肝心」などの授業に入る前の心構えから、「授業の前にまくらを話す」「会話は聞くが9割」など誰でも今すぐに取り入れられるちょっとした・でも非常に有用な授業テクニック、そしてみんなが盛り上がる授業レク、さらに子どもウケのいい落語噺も多数掲載しています。
本書を読めば、子どもたち一人ひとりと信頼関係が築けるのはもちろん、クラス全体が「笑いの力」でまとまり、最高の雰囲気のクラスになれること、間違いなしです。
目次
序章 「なぜ落語が授業に役立つのか!?」
第1章 授業にのぞむ心がまえ編
第2章 授業テクニック編
第3章 学校生活をスムーズにするコミュニケーション編
第4章 日常生活でコミュニケーション力アップ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nazolove
12
やっとこの本を買うことができたので、とうとう師匠の本を完全制覇した。 さておいて、教育現場にここまで落語が通用するということはもう教育に限らず仕事・会社において落語って聞いていないともう仕事できない、って言われてもおかしくないんじゃないかな、なんて思った。 先生の世界にはもう縁のない私だけど、仕事上(上司的な関係)をイメージして読んでいった。 先生だからって偉そうにするんじゃなくて、一歩引いて生徒と同じ目線(やりすぎてもよくないけど)で接するということが大事なのではないかな、と思った。2022/04/08
ふうふう
7
★★★☆☆①授業が上手くいかないことを、学生のせいにしちゃいけない。独演会で自分のファンの前だけで落語をしていい気になってる落語家のことを独演会名人と呼ぶらしい。独演会名人は、受けなかった時に、客のせいにするそう。②間(ま)→間の大切さ。話しながら板書を指すより、黙って板書を指し示し、注目を引き付ける。それから説明したほうが定着up。③怒りに主導権を握られてはいけない。学生に対して怒りがわくのは教師が優位な立場にあると考えているから。2020/02/15
yarake isuke
4
BF。ついつい著者の本は手に取ってしまう。失礼ながらまだ著者の落語は聞いたことがありません。授業レクがいちばん参考になった。絵しりとり、やってみる。2023/04/01
TAKA
3
どんなもんかなぁと興味本位で読み始める が、これが意外にもいい 「落語家」視点から見た教師教育なので、今までにない考えがインストールされた2018/09/02
Ikechan
2
★★★ 〈読書メモ〉 ・修破離 ・子どもにとっての身近な具体例→まくら ・相槌に心を込める ・人間って、もともとがいい加減で失敗をする生き物だ ・わかりません→たまたま代表で、その子が失敗をしてくれた 2020/04/05