内容説明
ぼたん雪のふりしきる冬の日、わなにかかっていた一羽の鶴が、貧しいまき売りの老人に助けられ、美しい布を織って恩がえしをする『ツルの恩がえし』ほか、心温まる日本の昔話の精粋39編を収録。遠いむかしから語りつがれてきた数々の伝承は、作者の清冽な心に洗われてほのぼのとした輝きを加え、大人と子供の世界の交流の場ともいうべき美しい夢想の境を構築している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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5
今から66年も前に坪田氏は日本の昔話が子供たちに話されなくなったと嘆いている。子供たちの情操を養う日本の宝と言うべき昔話が忘れられている現状は憂うべきだ。社会のあらゆる情報が子供の上にも振りかかる昨今、つまらない知識ばかり身に付けて、昔話を小バカにするようになる前のピュアな幼児期に昔話に親しんでほしいと願わずにはいられない。「お地蔵さま」にホロリ。2018/10/26
konagona
2
理不尽な内容、正直者が得する内容、動物のいわれ。いろいろあって面白かった。特に「米良の上ウルシ」というウルシ取りの兄弟の話は絵が頭に思い浮かぶような完成度の高い物語で、印象強かった。2018/10/15
Unir
2
漫画日本むかしばなしを思い出し懐かしくなりました。斬新だったのはうりこひめという話。あまのじゃくが怒ったおじいさんおばあさんにカヤ原でぼこぼこにされてその血のせいでカヤの根元が赤くなったということです、めでたしめでたし。という結びになっています。全然めでたくないよ、むしろ怖いよ。2009/08/15
したらひろひ
1
子どもの頃、読んだであろう?昔話。大人になって改めて読むと展開のエグさに少々、引いてしまう。爺さん婆さんが出てくる展開は非常に多いが、じいさんの外出中に婆さんが様々な侵入者に殺されたり、幸福をもたらす動物を奪い合ったり、挙句は死骸までも奪ったり…いろいろな展開の後、最後は「めでたしめでたし」と終わるけど、本当にめでたいの?本当にそれが良かったの?と思う話もしばしば…まぁ人間欲ばるとこんな目やあんな目になるよ、との戒めなんだろうね。 2019/12/03
ムラヤマヒガシ
1
今はこの本絶版になっているのかな??? ブックオフで105円で買った!!! 吉四六さん、面白いですから!!!2014/03/30
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