小学館文庫<br> 冥闇

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小学館文庫
冥闇

  • ISBN:9784094087628

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内容説明

事件の真相を謎解きする「殺人クラブ」とは?

7歳のときに母と二人の姉を惨殺されたリビー。彼女の目撃証言によって兄のベンが殺人犯として逮捕される。それからから24年、心身に傷を負い、定職にも就かず、殺人事件の哀れな犠牲者として有志からの寄付金を食いつぶしながら、無気力に生きるリビーのもとへ、有名殺人事件の真相を推理する同好の士である「殺人クラブ」から会への出席依頼が。集まりに参加し、殺人クラブのメンバーが自分の家族に起こった忌まわしい事件に関心を抱いていることを知り、リビーは謝礼金を目当てに、事件の真相を探りはじめる……。
 現在のリビーの視点と、事件当日の兄ベンと母パティの視点から物語が交互に語られ、やがて悲劇的な真実が明らかにされる衝撃のダーク・スリラー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

126
【原書にて読了】『Gone Girl』読んだよって言ったら、同僚が貸してくれた。これだけ先が気になっちゃうミステリーは久しぶりだった。犯人捜しのミステリーであるとともに、アメリカが抱えている闇をたくさん含んだ社会派小説、ともいえる内容。ラストも!そうキタかぁ。一応読者的には心温まるラストなんだが、邦訳のこの表紙の女の子の表情がまた、切ないなぁ。私的には『Gone』よりもこちらのほうが好き。恐るべし、ギリアン・フリン!!2015/11/15

nuit@積読消化中

71
うーん、今回の感想は何を書いてもネタバレになりそうなので、ものすごくオブラートに包むと、本当にムナクソ悪くなるような描写が出てくるので、その辺りはサササ〜と読み流し、で、いったい誰が犯人なんだ?と最後まで分からないまま進み、ある人物の生存が発見されたところから、若干B級ホラーな展開が予想され、ラストはそう来たか!という結果になります。しかし、これは続編が書かれてもよさそうな終わり方ですよね。または生存発見された2人のそれまでの凄惨な生活っぷりも妄想満載でアナザーストーリーが描けそうですね。2016/04/20

kayoko

63
読メ友さんから紹介された本。一家惨殺された夜に一人生き残ったビリー。しかも犯人は兄。事件夜の真実にジリジリと迫る感じが読み応えあった。ゴーン・ガールも面白かったけどこちらもなかなか楽しめた!2018/11/12

harass

57
家族が惨殺された事件の生き残りのリビーは32歳になった。24年前犯人は兄だと彼女が証言して、兄は終身刑で刑務所に。事件はすでに風化しつつあり、リビーへのカンパはごく少なくなっていた。そんなとき、事件のことを楽しむクラブから当時のことを語ってほしいと連絡があった…… 『ゴーン・ガール』の作家の作品。真犯人は一体誰かという謎で引っ張る600ページ超えのミステリ。二作目で経験不足かもしれないが途中で読む気が失せることが何度かあった。細かな描写や道具立てで語るのはたいしたものだと思うが嫌な話には変わりがない。2016/09/11

papako

53
苦戦した!まず文章に苦戦。そして登場人物たちに。誰も彼も不幸でどうしようもなくて、とにかく人物描写が辛い。兄による一家惨殺事件、1人生き残った妹の証言で兄は服役中。その妹はお金のために真相を探ろうとする。そして意外な伏線につながり、なんとも言えないラストへ。面白くなかったわけではないのに、入り込めずに楽しめませんでした。残念。2016/03/08

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