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内容説明
「四十八手」はたんなる体位の解説ではなく、出逢いから始まる色恋の物語である。最初の浮世絵師と呼ばれる菱川師宣が描いた「四十八手」を一手ずつていねいに紐解きながら、西川祐信、鈴木春信、喜多川歌麿、葛飾北斎など、後世の浮世絵師たちがそれらをどう描いたか、表現の変遷をたどる。著者の春画研究の集大成にして、渾身の名著! 図版250点以上、カラー口絵付き。 (解説・浅野秀剛) (講談社学術文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
42
春画をいろいろな角度から読み解いて、わかりやすく説明している本です。タイトルから想像すると、とても奇抜な体位がありそうですが、そんなことはありません。江戸時代の方が、健全です。今のエロ本と比べると、江戸時代の春画はもっとオープンなもので、嫌らしさはなかったんだと感じました。先日手に入れた図録を見る際も、この視点で見るともっと世界が広がりそうです。2015/11/24
ケロコ
29
春画展の帰りに、講談社野間記念館の売店で購入。こっそり少しずつ読み進める。性愛ではない色恋。解説、あとがき、文庫版あとがきと全て興味深く楽しめた。大変勉強になりました!2016/01/18
駄目男
10
能楽が、能と狂言に分かれているのも尤もであると同時にその二つが一つになって初めて能楽であることも象徴的で、そして、下層表現の二大要素といえば、いうまでもなく笑いと性で、春画がその二つの要素を兼ね備えているわけだ。 そこで多くの春画の達人としてご登場願うのが東の横綱菱川師宣、対する西の横綱は西川祐信、先ず、この二人を覚えておけば間違いない。俗に男性器をまら、女性器をぼぼなんていうが、その語源たるや誰も知らないのではなかろうか。本書は学術的に微に入り細を穿って春画を多方面から解説したもので、難しいが面白い。2020/09/25
田中峰和
5
江戸の日本では性に関して大らかで、春画は恥ずべきものでもなかった。役者を描くことにプライドが許さない絵師がいても、春画を描くことを恥と考える者はいなかった。男の自慰を描いた絵の多いのも面白い。自慰は五人組とも呼ばれ、罪悪感をもつ考えもなかったので、多くの絵師に描かれていた。覗きと自慰を結び付けた図柄が多く、コミカルな表現は当時の性に関する大らかさを感じる。出歯亀と呼ばれ殺人犯になった男が逮捕されたのは明治の話。残念なのは自慰に描かれる者への差別意識。女性が半分程度しかいない当時あぶれる男が多かったからか。2015/12/22
てつろう
3
やっと読み終えた。春画の解説など顔と性器だけがクローズアップされた描写が多いので、人前では読みにくい。男女の営み・老人とか3Pなども有って当時の娯楽、映像がなかったので春画で想像力を働かせていたのだろう2016/03/22
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