日本経済新聞出版<br> この世にたやすい仕事はない

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日本経済新聞出版
この世にたやすい仕事はない

  • 著者名:津村記久子【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2016/06発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532171360

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内容説明

面白いけれども、きつい仕事に燃え尽きてしまった36歳の女性主人公が、1年で異なる5つの仕事を経て、自分と仕事との健全な関係を取り戻すまでを描く連作短篇。芥川賞作家・津村記久子さんの注目作が電子書籍で登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

655
5話からなる連作短篇を集積して1つの長編化したもの。津村記久子さんの作家生活10周年記念作品とのこと。内容は彼女の得意とするお仕事小説。ただし、今回は5つの仕事のいずれもがちょっと一癖あるものばかり。通常の意味でのリアリティは最初から捨てていると言っていいだろう。この点が従来の彼女のタッチとは微妙に違うようでもあり、また『アレグリアとは仕事はできない』などもあったので、そうした延長上に位置するようにも見える。5話の中では私の好みからすれば、不思議感を最も効果的に活かしたと思える「バスのアナウンスの仕事」⇒2022/06/26

修一朗

233
コラーゲン系お仕事に就いてみるっていうフィクションなのに,どの仕事もリアルで本当にあるかもって気になる。おかきの袋裏やバスのアナウンスなんて特に。そこかい?というツッコミに思い切り笑わせてもらった。一度燃え尽きた主人公が、やりこむうちに仕事にやりがいを感じ始める姿に勇気づけられる。モチベーション維持のための食べ物こだわりも面白かった。どこぞのお菓子会社で「ふじこさん」を限定発売してくれないかね。やってみたいお仕事順番1)袋裏2)バスのアナウンス3)森林公園管理人4)「さびしくない」と闘う5)みはり2016/06/25

なゆ

212
お仕事転々小説のようでいて、お仕事復帰プロセス小説。前職を燃え尽き症候群のようになり辞めてしまった主人公が、ちょっと変わった仕事を渡り歩くうちに気付いたこと。はじめのうちは、仕事が面白くなりながらも続けられないことにちょっと苛立ったりしたのだが、最後まで読むと「ああ、全部必要なことだったんだ」とわかった。クスクス笑わせてながらも、少々無駄に一生懸命に取り組んでしまい、さりげなく誰かを助けてしまう。ありそうでなさそうなちょっと変わった仕事も面白く、おかきの袋の仕事なんてのは津村さん好きそう!2016/02/16

いつでも母さん

202
あっという間に読了でした。が、なんだかなぁの感じ。この主人公は共感できそうで出来なかったからです(笑)仕事に、『生きがい・やりがい』を感じる前に暮らしが有る現実。みんな、そこんところ飲み込んで働いているいるのでは?ってね。短期間で色んな仕事をするのを否定してる訳じゃ無いのです。どう向き合うかって事ですよね。自分は一生懸命のつもりでも空回りしていたり、人は一人で生きてはいないからですよね。待て待て、だからタイトルがピッタリなのかぁ!しかし、世の中には色んな『お仕事』が有るもんですね~2015/12/23

HMax

199
ミステリー!! まさか犯罪?犯人捜し?「みはりのしごと」やってみたい。五つの仕事を短い間で経験、こんな仕事もあるんか、と不思議に思うのまで、フェンスに穴を開けるなんていうの、本当にやってたのかな。いつものオタクっぽいスポーツ、映画の話題、のほほんとしますね。ウィル・フェレルといえばエルフかSaturday Night Liveですが、恐竜ランドと来ましたか。 主人公が少しづつ回復していく姿、じわーっと来ました。ただ祈り、全力をつくすだけ。2017/03/20

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