内容説明
「日本が真珠湾奇襲」奇妙な噂がヨーロッパを駆けめぐった。熾烈な諜報戦の戦場スペイン。互いに正体を疑いながらも、北都は、イギリス秘密情報部のスパイ・ヴァジニアと惹かれあい、日米開戦の回避に奔走するが……。日本人スパイの眼を通して第二次世界大戦の時代を描く、壮大なエスピオナージ・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
53
この作品に登場する駐西公使の須磨弥吉郎が、実在の人物だったことは知らなかった。スペインに赴任するやいなや美術品を集め出したりと、またしょうもない軽いヤツだなというのが最初の印象だったが、主人公でペルー商人の北都らを使ってしっかり情報収集し、本国に日米開戦反対のレポートを送る分析力はさすがだと思う。やむなく日米開戦となってしまったあと、各国公使が集う席において、卑怯な攻撃を中傷する英米の大使を前に、豪胆な口調でやりかえす姿も立派だ。こういう人物がもっと活躍していれば、歴史は変わっていたのかもしれない。2023/08/18
えと
19
とうとう真珠湾を攻撃したところで、本書は終わる。アメリカを対独線に引きずり込みたいイギリス。アメリカを参戦させたくないドイツ。物資の支援に留めるアメリカ。大西洋上で、米英のトップ会談。米参戦がうまくいかないため、英は日本に対米戦をけしかけ、日米開戦により米を対独伊戦に引きずり込む。英独の諜報戦をうまく描かれている。次巻に進む。2016/03/20
ひで
12
等々真珠湾へ。蘇らなかったなぁ。2017/01/16
takeapple
10
やっと読了。つまらないから進まないのではなく、逢坂剛のうなさから、嫌な奴はとっても嫌に、素敵な人はとっても素敵に書いてあるから、場面によっては読み進めるのが辛かった。それを乗り越えたら一気に最後まで行けた。自作に行きたい。2023/10/15
かこ
7
太平洋戦争直前の日本は、陸軍がドイツ寄りの思想なのに対して、海軍は英米寄りの開戦に消極的な思想だった。1940年の三国同盟は、陸軍に押し切られて締結したよう。 1941年10月に東條英機内閣が発足。 12月8日に真珠湾攻撃。 この下巻でやっとイギリス人と想いが通じ合ったところが、真珠湾攻撃で完全に敵国同士になる。 ドイツ人スパイをイギリスが抱え込んで二重スパイに転向したり、日本の暗号が英米に解読されてたり、じわじわ追い込まれていくのが読んでて辛いです。2020/11/07
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