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内容説明
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プロパンガスはパッと燃え、炭はゆっくり燃える。一方、石やガラスなどは燃えない。包丁の鉄がさびても熱くならないようにみえるのに、使い捨てカイロのなかの鉄が酸化するときには温かくなるのはなぜか。物質によって、化学変化しやすいもの、しにくいものがあるのはなぜだろう。本書は、化学の基礎の基礎である化学反応とはどういうものなのか、物質が結合したり分離したりするというのはどういうことなのかをわかりやすく解説。(ブルーバックス・1993年5月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
高校時代は化学が苦手で、有機化学の亀の子の化学式が出てくるともう理解ができなかったことを思い出しました。この本はそのようなこともなくわかりやすく文章で説明してくれているのと時たまあるイラストなどがさらに興味を引き立ててくれます。この本で化学全体を理解するということはかなわないのでしょうが、少しは苦手な気持ちが失せて他の科学の本も読もうという気にさせてくれました。2024/04/14
H2O_HoriHori
3
化学嫌いが化学に興味を示せる本。 この本では反応がなぜ起こるのか反応のために触媒や酵素(中間材)を挟むことで反応が速くなることが分かりやすく説明されている。 後半になるとツラツラと化学式とか名前が出てくるが気にせず読み飛ばすことをお勧めする。大事なのは生きていき上で化学反応が不可欠で産業にどのように応用されているかを知るところにある。 まずは化学に持っている苦手意識を除去するところから。2023/01/04
無謀庵
3
高校生の頃は文系的だったので、どうもブルーバックスって苦手で読めなかった。その後、環境系に興味を持って、資格のために多少化学も勉強して、面白く読めることが多くなった。そしてこの本は、昔苦手だったブルーバックスの感じ。話の順番が不適切に感じたり、変な例え話で逆にわかりにくく見えたりと、普段高度なことをしている先生が、入門者のレベルがわからずに話している。やっぱり最近のブルーバックスは、ちゃんと素人が読める内容になってるものが多いんだなあ。2016/10/20
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
3
表題通り、化学反応はなぜ起こるかというお話。化学反応が進む方向や速度はどうやって決まるのか教えてくれる。また化学反応を加速させるための触媒の重要性など。2016/10/10
Hiroshi
3
化学反応がどのように起こるのかが書かれた本。化学反応は分子の衝突が多い程起こり易いので、固体<液体<気体と起こり易く、高温・高濃度の方が起こり易い。活性化エネルギーによる。しかし窒素と水素からアンモニアを生成すると一定割合以上アンモニアが生成できない。密閉された所で触媒を使うので、可逆反応が起きているのだ。化学反応で気体の発生や沈澱がおこれば、不可逆反応となる。またエントロピー増大の原則により、高温を要する化学反応も不可逆になり易い。その原則に反する生命活動を酵素の働きで見ていき、無機物の触媒の話まで。2016/01/25