内容説明
大人気の「戦国」と「幕末」の華々しい両時代に挟まれて、肩身の狭い思いをしている(であろう)「江戸時代」。地味な「改革」ばかりで長く退屈な260年…。ところが江戸時代は、世界的に稀に見る平和な時代。驚くべき速さで近代化できたのも、この時代に蓄えた「国力」があったからこそと、世界でも江戸時代のシステムは高く評価されています。近年の時代小説ブームも、江戸への眼差しを熱いものにしています!しかし、複雑な貨幣制度や暦・時刻、不思議なしきたりや多様な刑罰など、時代劇などでお馴染みのこの時代も、誤解や間違いも含めて、実際のところは知らないことだらけ!江戸の開発から幕府の統治、武士や庶民の暮らしぶりに至るまで、江戸の町と江戸時代に関する「基本としくみ」を、徹底図解でわかりやすく解説します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
21
江戸の町。そこは賑やかで規則がありながらもその中で最大限に楽しんでいた、ちょっと不思議でとっても面白い江戸ライフ。江戸時代の武士や商人それから町人、そして農民までそれぞれの立場の人々がそれぞれに暮らした将軍のお膝元!町の仕組みが図解で詳しく書かれているので知識を入れるには最適な書籍だった。もういつでも江戸時代にタイムスリップしても大丈夫‼書籍で補えなかったところは留学して勉強してくるから!って言えないのが悔しいくらい益々江戸が大好きになった。将軍の生活から庶民の生活まで、江戸のあれこれを網羅していて最高‼2020/02/04
ミツツ
13
江戸の町の基本、行政・防犯・防災、武士や町人の生活など。もうちょっと掘り下げて欲しかったけど文庫本だからいた仕方ない。長屋の出入口の木戸は夜10時には閉められたとか。ちゃんと犬猫が通る犬潜りというのがあったそうな。2017/01/15
キャラメルベイベー@道北民
10
時代小説をだいぶ読んできたからか、初めての情報は少なめかも。入門にはいいかな。2016/02/27
あんこ
8
住みたくはないけど楽しく読んだ。歴史小説や時代劇がさらに楽しくなりそう。2024/03/25
ぷてらん
7
分かりやすそうだったので読んでみた。項目ごとに見開きで説明と図が載っているので、集中力が途切れずに読んでいけました。夕六ツ、朝八ツなどの時間の説明や、物価が表になっていたのはとても勉強になった(時代によって変動が激しいらしいけど)。お米がいかに大切な財産だったか分かりました。町奉行が御家人に属するとは初めて知りました…。あと、講の事にも触れていたのはびっくり。江戸時代入門テキストには最適。2017/04/10