岩波新書<br> ことばと思考

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

岩波新書
ことばと思考

  • 著者名:今井むつみ
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 岩波書店(2016/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004312789

ファイル: /

内容説明

私たちは,ことばを通して世界を見たり,ものごとを考えたりする.では,異なる言語を話す日本人と外国人では,認識や思考のあり方は異なるのだろうか.「前・後・左・右」のない言語の位置表現,ことばの獲得が子どもの思考に与える影響など,興味深い調査・実験の成果をふんだんに紹介しながら,認知心理学の立場から語る.(カラー口絵2頁)

目次

目  次

 序 章 ことばから見る世界──言語と思考

 第一章 言語は世界を切り分ける──その多様性
  色の名前
  モノの名前
  人の動きを表す
  モノを移動する
  モノの場所を言う
  ぴったりフィットか、ゆるゆるか
  数の名前のつけ方

 第二章 言語が異なれば、認識も異なるか
  言語決定論、あるいはウォーフ仮説
  名前の区別がなくても色は区別できるか
  モノと物質
  助数詞とモノの認識
  文法のジェンダーと動物の性
  右・左を使うと世界が逆転する
  時間の認識
  ウォーフ仮説は正しいか

 第三章 言語の普遍性を探る
  言語の普遍性
  モノの名前のつけ方の普遍性
  色の名前のつけ方の普遍性
  動作の名前のつけ方の普遍性
  普遍性と多様性、どちらが大きいか

 第四章 子どもの思考はどう発達するか──ことばを学ぶなかで
  言語がつくるカテゴリー
  モノの名前を覚えると何が変わるのか
  数の認識
  ことばはモノ同士の関係の見方を変える
  言語が人の認識にもたらすもの

 第五章 ことばは認識にどう影響するか
  言語情報は記憶を変える
  言語が出来事の見方を変える
  色の認識とことば
  言語を介さない認識は可能か

 終 章 言語と思考──その関わり方の解明へ
  結局、異なる言語の話者はわかりあえるのか
  認識の違いを理解することの大事さ
   あとがき
   参考文献