内容説明
卒業式の日、誰もいなくなった教室で、制服を脱ぐときが訪れた少女と男性教師が「恋」について交わす会話のゆくえは……。(「セーラー服を脱がないで」)ほか、“トラウマテクノポップ”バンド・アーバンギャルドのリーダー松永天馬が描きだす「少女」たちの物語。病的にポップ。痛いほどガーリー。アーバンギャルドの代表曲をモチーフにした短編小説12編を収録した短編集。電子版には宮崎夏次系イラスト集を収録。
目次
セーラー服を脱がないで
四月戦争
水玉病
コンクリートガール
リボン運動
プリント・クラブ
あした地震がおこったら
前髪ぱっつんオペラ
救生軍
子どもの恋愛
ゴーストライター
堕天使ポップ
[電子版特別付録]宮崎夏次系イラスト集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橘
30
面白かったです。最近気になっているアーバンギャルドの、松永天馬さんの小説。ガーリーでポップで、毒々しくて好きです。もうちょっと、狂ってるのかなとも思いましたが、さらさらと読めました。「四月戦争」「救生軍」が特に好きでしたが、原曲を聞いてみたいです。2016/05/08
マッキー
16
抽象的でポップで非常に異端な作品でした。時間と空間がごちゃまぜになって読み手をいい意味で混乱させる。2016/07/10
まるっちょ
10
『あたしたちの青春は、誰にも邪魔されない。』ポップアイコンとして、一種の記号としてパッケージ化された少女たちの抵抗と葛藤。大人たちに消費され、踏みつけられ、彼女たちは証として真っ赤な血を流す。暴力的なまでにポップ。ガーリーでグロテスク。それと比べれば、私の人生なんて大したことはない。2022/01/21
まりぼん
10
ポップでガーリーで痛々しくて気持ち悪くて最高でした!アーバンギャルド大好きです。2016/06/16
しば
10
あっアーバンギャルドの人のだー、と衝動買い。こういうの好きです。聴いた事のない曲の方が多かったのでアーバンギャルドのアルバムを色々レンタルしたり。2016/05/26