出版社内容情報
『だるまちゃんとてんぐちゃん』『からすのパンやさん』で知られる絵本作家かこさとしさんが未来の子どもたちに語りつぐメッセージ。
かこさとしさんと言えば、誰もが知る国民的絵本作家。
愛すべきキャラクターで人気の絵本、『からすのパンやさん』(累計220万部)、『だるまちゃんとてんぐちゃん』シリーズ(累計180万部)をはじめ、宇宙や地球の成り立ちを描いた科学絵本の第一人者としても、世代を超えて長く親しまれてきました。2013年には、『からすのパンやさん』の続編が40年ぶりに刊行されるなど、ファン待望のニュースが話題となりましたが、御年88歳。ユーモラスで、子ども心をつかんで離さない作風で知られるかこさんは、実は東大工学部卒の工学博士でもあります。
「彼らと出会わなかったら、ぼくは絵本作家になっていなかったと思います。つまり僕こそが、子どもたちに弟子入りすることから始めたのです」。
敗戦後の思いをそう語るかこさんの目に、震災と原発事故を経たいま、現在と未来はどう映るのでしょう。絵本に込めた願い、生きるということ、子どもに伝えたいこと。柔らかい名調子で語られる初の語りおろし本は、尊敬してやまない子どもたち、そしてすべての親への応援歌です。
内容説明
迷い道の人生、絵本に込めた願い、尊敬してやまない子どもたち、そしてすべての親への応援歌。88歳の絵本作家、初の語り下ろし。
目次
第1章 僕が子どもだった頃(子どもたちが先生だった;だるまちゃんには子どもたちの姿が宿っている ほか)
第2章 大人と子どものあいだ(飛行機乗りになりたかった;声の音楽と中村草田男先生のこと ほか)
第3章 大切なことは、すべて子どもたちに教わった―セツルメントの子どもたち(セツルメントの子どもたち;子どもは鋭い観察者 ほか)
第4章 人間対人間の勝負―絵本作家として(紙芝居だった「どろぼうがっこう」;人間はみんなプチ悪 ほか)
第5章 これからを生きる子どもたちへ(四十年ぶりの続編;この世界の端っこで ほか)
著者等紹介
かこさとし[カコサトシ]
絵本作家、児童文化研究者。1926年福井県生まれ。東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士、技術士(化学)。大学卒業後は民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動に従事。子ども会で紙芝居や幻燈などの作品を作り、59年『だむのおじさんたち』で絵本作家の道へ。2008年、菊池寛賞を受賞。13年、福井県越前市に「かこさとしふるさと絵本館〓(らく)」が開館した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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